最近、第二次世界大戦中に父が母に宛てた手紙を読みました。当時、父は陸軍少尉で北アフリカに駐屯し、軍事機密を守るために兵士の手紙を検閲していました。ウェスト・バージニア州に住んでいた妻への手紙の表に「ジョン・ブラノン少尉によって検閲済み」というハンコが押されていて滑稽でした。何と父は自分の手紙の一部を検閲で削除していたのです。

自己チェックは誰にとっても良いことです。聖書は、自分の正しくない点、神をないがしろにする態度や行為を見つけるために、しっかり自己吟味することが重要だと各所で語ります。たとえば詩篇の作者は「神よ。私を探り、私の心を知ってください…私のうちに傷のついた道があるか、ないかを見て…ください」と祈ります(詩139:23-24)。預言者エレミヤも「私たちの道を尋ね調べて、主のみもとに立ち返ろう」と語ります(哀3:40)。使徒パウロは、聖餐にあずかる前には「ひとりひとりが自分を吟味」するように命じています(Ⅰコリ11:28)。

聖霊は、神を悲しませる態度や行いから立ち返るように私たちを促します。今日、世に出ていく前に、立ち止まり、聖霊に助けていただきながら、静かに自己チェックをしましょう。そうすれば「主のみもとに立ち返」ることができます。