最も遅れて届いた郵便は、2008年、英国のある家庭に届いた以前の住人宛の招待状で、89年前に投函されていました。郵便事業者ロイヤル・メール経由でしたが、遅延の理由は謎のままです。

人の間では、どれほど努力しても、コミュニケーションがうまくいかないことがあります。しかし、神はご自分を慕う人たちの声を決して聞き逃されません。預言者エリヤは、主なる神とバアル、どちらが本当の神か勝負しようと言いました(Ⅰ列18章)。バアルの預言者は何時間も祈りましたが、何も起こりません。エリヤは「もっと大きな声で呼んでみよ。彼は神なのだから。きっと何かに没頭しているか、席をはずしているか、旅に出ているのだろう。もしかすると、寝ているのかもしれないから、起こしたらよかろう」(27節)とあざけりました。そして、主なる神に祈りました。御力を現し、迷っている民の心を翻してくださいと祈ると、火が降って来たのです。

私たちの祈りは、この時のように即答されるとは限りませんが、神は確かに聞いておられます(詩34:17)。私たちの祈りは大切で、神はそれを高価な香料のように「金の鉢」に入れておられます(黙5:8)。神はすべての祈りに完全な知恵と方法で応えてくださいます。天国には紛失した手紙などありません。