フィリピンのバンワオン族は、ミンダナオ島の山奥でひっそり暮らしていました。物資の調達には危険な山道を2日間歩かなければならず、外部との接触は限られていました。しかし、キリスト教団体が、ヘリコプターという交通手段を提供すると、人々は、必需品、医療支援、そして広い世界へのアクセスを手に入れました。また、イエスを知ることもできました。今日、彼らは、部族の伝統的な音楽に歌詞をつけ、土地の霊ではなく、唯一真の神を賛美しています。飛行という交通手段の提供は、福音を伝える重要な橋渡しになりました。

イエスが天の父のもとに戻られるとき、「行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。そして、父、子、聖霊の御名によってバプテスマを授け」なさいと命じられました(マタ28:19)。この命令は、いまだ有効です。

福音を知らない人々は、遠い国にいる人ばかりではなく、多くの場合、私たちのすぐそばに住んでいます。バンワオン族の人々に宣教するために尽くされた知恵と創造力は、私たちが隔ての壁を乗り超えるために、インスピレーションを与えてくれます。すぐそばにいるのに自分には遠い存在の人々はいませんか。もしかしたら、神はあなたを用いてその人たちに手を差し伸べようとしておられるかもしれません。