ダンは交通事故が原因で下半身不随になりました。癒やしを祈ってもかなわず、神は、次のように優しく教えておられるようだと感じました。「地上の人生の目的はキリストの似姿になること。全てが順調ならば、そうはならないでしょう。厳しい状況で、神を頼りに何とか一日を終えるような日々でこそ、それが可能になるのです」

使徒パウロは、神と正しく向き合うなら二つの恩恵があると語りました。それは患難の中での忍耐と喜びです(ロマ5:3-4)。これは、ストイックに耐えろとか痛みを喜べということではなく、断固として神を信頼せよという招きです。苦しみにキリストが育まれる忍耐が加わると、その忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出します (3-4節)。その全ては、父が私たちを見捨てず、苦難の中を共に歩んで未来に導いてくださるという信仰の賜物です。

神は苦難の中で私たちと出会い、成長させてくださいます。神に気に入られていないから問題が起きたとは思わずに、神は問題を用いて私たちの品性を磨いてくださると期待しましょう。神の愛は「私たちの心に注がれている」のですから。