友人のフロスは、眠れない夜には賛美歌「主よ、わが主よ」の歌詞を思い巡らします。彼女はそれを「真夜中の賛歌」と呼びます。神の約束や神を愛する数々の理由を思い起こさせてくれるからです。

睡眠は必要不可欠ですが、時に、思うに任せません。悔い改めていない罪を急に聖霊に指摘されたり、仕事や人間関係、家計や健康、子どもの心配をし始めたりすると、いろいろな考えが頭の中をグルグル回って寝付けなくなります。少し眠れたと思って時計を見ても、ほとんど時間が経っていないのです。

ソロモン王は、神の知恵や知識、知性や思慮を大切にするなら、ここちよい眠りを楽しめると語ります(箴3:10-24)。「それらは、あなたのたましいのいのちとなり、……あなたが横たわるとき、あなたに恐れはない。休むとき、眠りは、ここちよい」と明言しています(22、24節)。

もしかしたら、私たちにも、眠れぬ夜のための「真夜中の賛歌」や、祈りの言葉、または暗唱聖句が必要かもしれません。もつれた思考をほどいて、神と神の品性に集中させていただくためです。一点のやましさもない良心と神の愛と真実に対する感謝は、私たちを心地よい眠りにいざなってくれるでしょう。