ダグ・マーキーの人生は、より糸が少しずつ切れていくようでした。「長い闘病の末、母ががんで亡くなりました。長年の恋人と別れ、貯金も底をつき、仕事の将来性も見えません。霊的にも精神的にもどん底だった」と書いています。牧師であり彫刻家でもあるマーキーのこの状況と小さな屋根裏部屋という住環境が、彼の「隠れ場」という作品を生み出しました。釘の痕が残るキリストの力強い両手のひらが椀のように合わさって、そこが安全な場所だと物語ります。

マーキーは、この作品について「わたしの中に隠れなさい、と言ってくださるキリストの招き」を表現したと語ります。ダビデは詩篇32篇で、最高の隠れ場を見つけたと述べています。それは神というお方です。神は、私たちの罪を赦し(1-5節)、激動の中にあっても祈るように促してくださいます(6節)。ダビデは「あなたは私の隠れ場。あなたは苦しみから私を守り救いの歓声で 私を囲んでくださいます」(7節)と宣言しています。

問題が起こったとき、どこに助けを求めますか。イエスの救いの御業によって、永遠の安全を備えてくださったお方がいます。私たちのもろい人生のより糸が切れかかっているとき、そのお方のところに逃げ込めるのは、何という幸いでしょう。