苗木屋が黄桃の木の販売促進案を考えていました。若木をおしゃれにディスプレイしようか、四季折々の桃の木を載せたカタログを作ろうか……。ついに妙案が思い浮かびました。甘く香る、産毛におおわれた深いオレンジ色の黄桃を使うのです。完熟した果実をもいで切り、果汁が滴る実を1切れずつ客に渡します。すると客は、それを味わって、苗木を買いたくなるでしょう。

神はキリスト者の御霊の実にご自身を現されます。聖霊の実とは、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制です(ガラ5:22-23)。キリスト者がそれを見せるなら、人はそれを欲しがるでしょう。そして、その実をならす源を探し求めるでしょう。

御霊の実は、内なる関係が外に現れたもの、つまり、聖霊が生き方に及ぼした影響です。御霊の実は、キリスト者が、己が代理人を務める神を知っていただきたいと人々を招くものでもあります。青葉の中で黄色の桃が目立つように、御霊の実は飢える世界に呼びかけます。「ここに食物があります。いのちがあります。悩みや疲れを乗り超える道が見つかります。神に会ってください」