デンマークを1970年に訪れた某自動車会社の重役は、1939年製のビュイック社のデュアル・カウル・フェートン(折りたたみ式の幌を備えたオープンカー)を所有している人がいると知りました。生産には至らなかった、唯一無二の車の発見でした。彼は喜んでそれを購入し、復元のために尽力しました。現在、この車は、世界的に有名なクラシックカーコレクションの一つです。

お宝発見の物語は、聖書にも登場します。ユダの王に即位してから18年後、ヨシヤはエルサレムの神殿の修復を始めました。するとそこで、祭司ヒルキヤが「律法の書」を発見します(Ⅱ歴34:15)。それは、旧約聖書の最初の5巻ですが、たぶん、先人たちが侵入軍から守るために隠し、その後、時の経過と共に存在が忘れられていたのでしょう。

ヨシヤは、この知らせを聞いて、その重要性に気付きました。国のすべての人々を呼び集めて律法の書をすべて読み聞かせ、そこに記されている「契約のことば」を行うことを誓いました(30–31節)。

現代を生きる私たちにとって、この大発見以上に大切なことは、聖書全66巻が私たちの手の届くところにあるということです。これは、何という祝福でしょう。その価値は無限大です。