モニカは息子が神に立ち返るように熱心に祈りました。彼の自堕落な生活を嘆き、外国まで彼を追いかけることさえしました。息子の状況は救いようがないように見えました。しかし、ある日、それは起こりました。息子が神と劇的に出会ったのです。やがて彼は、偉大な神学者になりました。その人はヒッポの司教、聖アウグスティヌス(354-430年)です。

旧約聖書の預言者ハバククは「いつまでですか」(ハバ1:2)と、不正と暴虐に対する神の沈黙を嘆きました(4節)。あなたが必死で神に祈った時のことを思い出してください。理不尽な扱いを受けた時、希望の見えない病気の治療、少しも楽にならない家の経済状況、子どもたちが神を離れてしまってキリストの救いに興味を示さない……など。

神はハバククの嘆きの一つ一つを聞かれました。信仰をもって待つなら、私たちも、「私は主にあって喜び躍り、わが救いの神にあって楽しもう」(ハバ3:18)と述べた預言者のように、嘆きを賛美に変えることができます。ハバククは、神がどうなさるか分かりませんでしたが、神を信頼していました。嘆きも賛美も、信頼の表明です。私たちは、驚くべき全能のお方、という神のご性質をよりどころに、神に嘆願します。いつの日か、全ての嘆願は、神の恵みによって、賛美に変わります。