月別: 2022年12月

力強く駆け抜ける

インドの最高齢のスポーツ選手、103歳のマン・カウアーは、2019年にポーランドで開かれた世界マスターズ陸上競技選手権大会の4種目で金メダルを獲得しました。そればかりか、短距離走で自己記録を更新したのです。カウアーは人生を力強く駆け抜ける姿を見せてくれました。

混乱の中の恵み

うとうとしかけていると突然、息子のエレキギターの音が地下室から響いて静寂が破られ、壁が振動しました。昼寝どころではありません。すると、競うように別の音が聞こえました。娘が「驚くばかりの恵みなりき」をピアノで弾き出したのです。

あるがままわれを

表舞台に立つ前夜、彼女は眠れませんでした。障害と戦いながら学ぶ自分のために寄付を募るイベントが教会で開かれます。彼女は自分の資質や信仰を思い巡らし、その資格が自分にあるかしらと疑いました。翌日、不安なまま机に向かい、紙とペンを取り出して詩を書きました。この女性は若き日のシャーロット・エリオットです。その詩は後に賛美歌になりました。

全ての行動において

マルチン・ルターは、1524年、「商人たちには共通の原則がある……得をし欲を満たせるなら、隣人のことは気にしない」と述べました。それから2世紀後。米国ニュージャージー州マウントホリーの仕立て屋ジョン・ウルマンは、自身の信仰を商売に反映させました。彼は奴隷解放を支持し、強制労働を容認する企業の布や染料を使いませんでした。何をするにも、正しい良心のもと、隣人を愛し、清廉潔白に生きました。

心のリズムが一つに

文字が発明されるずっと前から、昔話は人々の心を捕えてきました。物語は知識を伝える手段でもあります。「昔々……」と始まると、私たちは皆、ワクワクしながら耳を傾けます。物語には人を楽しませる以上の力があります。最近の研究によると、物語を一緒に聴いている人たちの心拍が同期するといいます。心拍は人によっても違い、同じ人でも時間帯で変化します。ところが、同じ物語を一緒に聴いている人たちの心臓は、同じリズムで拍動していると報告されました。

恐れる時

特に不調はなかったのですが、定期健診が憂うつでした。以前、思いがけなく大病が見つかったことがあり、怖かったのです。神が共におられるので大丈夫と分かってはいても不安でした。

完璧な現実

バーカー家はクリスマスのあいさつに完璧な動画を作りました。羊飼いに扮(ふん)した3人の息子たちが草原でたき火を囲んでいると、(ピンクのスニーカーをはいてはいましたが、)真っ白な衣の天使が丘から降りてきました。お姉ちゃんです。羊飼いたちはみどりご(彼らの弟で本当の赤ん坊です)のいる納屋に導かれました。マリア役は、再び、お姉ちゃんです。その後、おまけで舞台裏の様子が流れました。子どもたちは「トイレに行きたい」「寒い」「もう帰る」と文句を言い、ママは「みんな、しっかり頑張って!」と、活を入れていました。現実は完璧とはほど遠かったのです。

みことばの力

アポロ8号の宇宙飛行士、フランク・ボーマン、ジム・ラヴェル、ウィリアム・アンダースは、1968年のクリスマスイブ、人類史上初めて月の周回軌道に乗りました。彼らが月を10周し、月と地球の画像を送り、交代で創世記1章を読む姿が生中継されました。ボーマンは 史上最多の人々がクリスマスイブに同じ声を聞くと言われ、それにふさわしいことをしなさいと指示された、と40周年の記念式典で語りました。この歴史的瞬間に読まれた聖書のみことばは、今もなお、それを聞く人々の心に真理の種をまき続けています。

おばあちゃんクジラ

研究者が「グラニー(おばあちゃん)」と名付けたシャチは、「孫」に対する自分の役割の重要性を知っていたようです。最近、母親を亡くした孤児のシャチはまだ自立しておらず、誰かの保護と支援が必要でした。そこで、80歳を過ぎたおばあちゃんが並んで泳ぎ、幼いシャチに生きる術を伝授しました。餌のサケを囲い込んでもすぐ食べず、「孫」に食べさせるだけでなく、何を捕るべきか、また、その居場所を教えたりします。