米国の1960年代の人気ドラマ『メイベリー110番』の中で、息子の人生は息子に決めさせるべきだと、主人公が諭される場面があります。しかし、彼は反論します。「それは違う。彼らはキラキラのリボンのついたものに飛びつく。罠が仕組まれていたと気付いたときには手遅れだ。間違った考えは、華やかな包みでくるまれていて良く見えるから、長い目で見るとダメなんだと説得するのは難しい」と語り、親が正しい模範を示して「誘惑を寄せ付けない」ように助けなければ、と結論づけました。

旧約聖書の箴言は「若者をその行く道にふさわしく教育せよ。そうすれば、年老いても、それから離れない」(箴22:6)と語りますが、前述の主人公の考えはこれに通じます。このみことばを約束だと思う人もいますが、実は指針です。イエスを信じることに関しては、全員が自分の判断で決めなくてはいけません。一方、大人は子どもが聖書に基づいた人生の基盤を作れるように、神と神のみことばを尊ぶ姿を見せるのです。そして、私たちに育まれて成長する子どもたちが、キリストを救い主と信じ、「曲がった者の道」(5節)ではなく、主の道を歩むように祈るべきです。

加えて、聖霊の導きにより「キラキラしたもの」に負けない親の証しも大切です。主の霊に助けていただき、模範とするにふさわしい生き方を子どもに示しましょう。