新型コロナウイルス感染症のためにクルーズ船の乗客は船内での隔離生活を余儀なくされました。『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙に掲載されていた乗客のインタビューによると、隔離生活で夫婦の会話が増えたといいます。ある人は、自分の過去の失敗を覚えている妻の記憶力がすごかったと冗談を言っていました。
人間臭さに笑ってしまいますが、過度に執念深くならないように気をつけなければと思わされもします。では、傷つけられた恨みを快く水に流せるように助けてくれるものは何でしょうか。それは、詩篇103篇8-12節に垣間見られる神の偉大さです。
8-10節に注目しましょう。「主は あわれみ深く 情け深い。怒るのに遅く 恵み豊かである。主は いつまでも争ってはおられない。とこしえに 怒ってはおられない。私たちの罪にしたがって 私たちを扱うことをせず 私たちの咎(とが)にしたがって 私たちに報いをされることもない」
みことばを祈りの心で読み、神の助けを求めるなら、どうやって相手を懲らしめてやろうかと考えたり、陰険な仕返しをしたりすることを思いとどまれます。そして、自分のため、また、恨みを募らせている相手のために祈ることができます。
傷つけられたので仕返ししたいと思った相手は誰でしょう。その気持ちについて、誰に祈ってもらいますか。
寛大であわれみ深い赦(ゆる)し主なる神よ、私を傷つけた人に対して寛大になれるように助けてください。