父は、神の造られた自然を愛し、キャンプや釣り、石の収集などを好みました。また、庭いじりも楽しみました。しかし、これは重労働です。枝の剪定(せんてい)や、土起こし、種植えや苗植え、草抜き、芝刈り、水やりと、膨大な時間を費やします。しかし、手入れの行き届いた芝生、おいしいトマト、美しいバラなど、十分に価値がありました。バラは毎年、強剪定します。すると翌年には、より美しく、かぐわしく成長しました。

創世記はエデンの園について語ります。アダムとエバが生き生きと暮らし、神と共に歩んだ場所です。神は「その土地に、見るからに好ましく、食べるのに良いすべての木」(創2:9)を生えさせられました。きっと完璧な園だったでしょう。甘く美しい香りの花々。とげの無いバラもあったかもしれません。

神に背いた後、アダムとエバはエデンの園から追放され、自分たちで木を植え、世話をせざるを得ませんでした。固い土を起こし、とげと戦い、その他の苦難にも見舞われました(3:17-19、23-24)。しかし、神は彼らに必要なものを提供し続けられました(21節)。また、美しい被造物を通して神を知ることができるようにしてくださいました(ロマ1:20)。庭の花は、神の限りない愛、そして、被造物が新生するという約束を思い起こさせてくれます。それは希望と慰めの象徴です。