エレンはクリスマス一時金に大喜びしました。更に、銀行がクリスマス・プレゼントとして1月分の住宅ローンを返金してくれたのです。彼女の家計は自転車操業だったので本当に助かりました。いろいろな支払いができた上に、クリスマス・プレゼントをして他人を祝福することさえできました。

神は思いがけない祝福を下さいます。ナオミは夫と息子たちを亡くして困窮していました(ルツ1:20-21)。しかし、親戚のボアズが息子の妻だったルツと結婚し、つらい状況から救われました(4:10)。ナオミにすれば、それで十分だったでしょう。しかし神は、ルツとボアズに男の子を授けられました。ナオミを「元気づけ、老後……を養う」孫が生まれ(15節)、ベツレヘムの女性たちは「ナオミに男の子が生まれた」(17節)と祝福しました。もう十分です。ところが、その子オベデは成長して「ダビデの父であるエッサイの父」(17節)となりました。ナオミの家は、イスラエルの歴史上最も重要な王家に連なったのです。これ以上は無いと思いきや、何と、ダビデの家系からイエスがお生まれになりました。

キリストを信じる人はナオミと同じ立場です。イエスが贖(あがな)ってくださるまで、私たちは何も持っていませんでした。しかし今は、父なる神の家族となって祝福され、その祝福で人を祝福できるのです。何という恵みでしょう。