新しい眼鏡にワクワクしましたが、数時間後には放り出したくなりました。目は疲れ、耳の後ろが痛く、頭痛がします。翌日、眼鏡をかけるべき時には、ため息が出ました。しかし、毎日かけて慣らさねばなりません。それまでに数週間かかりましたが、その後は、眼鏡をかけていることをほとんど意識しないまでになりました。

新しい物を身に着けるときには慣れが必要です。しかし、時間が経つと、身体がそれになじんでちょうどよくなります。今まで見えなかった物さえ見えるようになるかもしれません。使徒パウロは、ローマのキリスト者に「光の武具を身に着け」（ロマ13:12）、正しい生活をするように命じました。彼らは既にイエスを信じていましたが、信仰が停滞して、安易な道にそれていました。目を覚まし、決断し、まっとうな行いをし、全ての罪と決別すべきでした（11-13節）。イエスを身にまとい、考えや行動においてイエスのようになりなさいとパウロは勧めました（14節）。

キリスト者になったからといって一夜にしてイエスの品性を反映することはできません。しかし、イエスの愛や優しさ、親切、恵みに満ちた誠実さ等の「光の武具を身に着け」ることを、違和感があっても、日々意図的に選択する中で、私たちは長い時間をかけて変えられていきます。神が私たちをより良い人に変えてくださいます。