次から次へと検査の予定が組まれ、ベブは圧倒され、疲れ切っていました。身体のどこかにがん細胞が潜んでいることが危惧されていたのです。神は毎日、ご臨在の約束をもって彼女を忠実に励ましてくださいました。みことばを読んで主を仰ぎ見ると平安に包まれました。彼女は先の見えない心もとなさと戦い、「もし……」という不安を主に預けることを繰り返し学びました。大きな手術を控えた朝に出エジプト記23章を読んでいると、「わたしは、使いをあなたの前に遣わし、道中あなたを守り……」(20節)という神の約束の一節が紙面から飛び出して来たかのようでした。

このことばはモーセを通してイスラエルの民に語られたものです。神は御民に守るべき律法を与えられ、約束の地に導かれました(14-26節)。神は、その命令の中で「道中あなたを守」って先導する天使を遣わすと述べられました。これはベブの状況とは違いましたが、彼女は聖書の他の場所にも天使の派遣が言及されていることを思いました。詩篇91篇11節は「主が あなたのために御使いたちに命じて あなたのすべての道で あなたを守られるからだ」と語ります。ヘブル人への手紙は、御使いは皆、キリスト者に「奉仕する霊」(1:14)だと伝えます。

もし私たちがキリストを知っているなら、主は私たちに仕える天使を送ってくださいます。