Category  |  霊の戦い

賛美の谷

詩人ウィリアム・カウパーの人生は、うつとの戦いでした。自殺未遂で精神病院に入れられましたが、そこでキリスト者の医者と出会い、生きて働くキリストを信じました。まもなく牧師で賛美歌作者のジョン・ニュートンと知り合い、賛美歌集を作ることを勧められました。彼の作品の一つは「み神のみわざは」(新聖讃美歌84番)です。カウパーはこの歌で神の御業のくすしさをたたえます。そして、自身もつらい状況にある中で「あらしの波間に神は在す 主にある聖徒よ勇気を持て 黒雲開けて恵みくだる」と歌うのです。

神の偉大な力

第2次世界大戦中の1945年3月、「ゴースト・アーミー」はライン川横断に成功し、連合軍の拠点が西部戦線にできました。彼らはもちろん幽霊(ゴースト)ではありません。米陸軍本部の第23特殊部隊の兵士たちです。彼らは空気で膨らませた偽物の戦車を用いたり、砲兵隊や車両の効果音をスピーカーで流したりして、1100人の部隊が3万人の大軍であるかのように偽装しました。実数をはるかに超える巨大な部隊と思わせて敵を恐怖に陥れたのです。

塀の上に天使が

ウォレス・ブラウンと妻のメアリーは、衰退した教会を牧するため、英国バーミンガムの貧困地区にやって来ました。教会と隣接牧師館の敷地は、何とギャングの基地にされていました。彼らは窓に投石され、垣根に放火され、子どもたちを狙うと脅されました。嫌がらせは数カ月続き、警察はなすすべがありませんでした。

結局のところ

日常生活を離れ、祈りと内省の1日を過ごす修養会の講師を頼まれることがあります。私はそこで「将来、あなたの葬儀で、あなたの人生を言い表す1文が、式次第のどこかに掲載されるとします。何と書いてもらいたいですか」と尋ねます。この問いがきっかけで生活の優先順位を変えた人もいました。いのちのしまい方を良いものにしたいからです。

激しい戦い

冒険家のカール・アケリーは、1896年、エチオピアの奥地で体重30キロ以上のヒョウに追いかけられました。ヒョウは彼に飛び掛かって牙をむきましたが、彼は右腕でそれを阻みました。両者は砂の中で格闘しました。長く恐ろしい戦いで消耗し、先に諦めた方がやられるのです。アケリーは最後の力を振り絞って素手でヒョウの首を締めて殺しました。

ひまわり合戦

近所に生息する鹿は、ひまわりに対して、私と異なる見解を持っています。私は美しい花を愛でたくて種を植えます。しかし、彼らは、花が咲く前に、茎と葉を食べたいのです。私は、4本足の隣人に食いちぎられることなく、ひまわりに満開を迎えさせたいので、両者は毎年、夏の合戦をします。私が勝つときもあれば、彼らが勝つときもあります。

悪魔

ビクターは、ポルノは単に暇つぶしだし、友だちも見ているので、大したことではないと思ったのですが、間違いでした。神に対する罪で、妻を悲しませたからです。彼は二度と見ないと誓い、対策も立てましたが、「夫婦仲は戻るだろうか、神は赦してくれるだろうか」と悩んでいます。

戦う馬

クリミア戦争の「バラクラバの戦い」で英国兵と共に戦った112頭の馬の中に、ドラマーボーイという馬がいました。この馬は並外れた勇気と持久力を示し、その勇猛果敢をたたえて人間と同じ勲章が贈られました。兵士と馬が共に勇敢に戦った「バラクラバの戦い」は、敗北したにもかかわらず、英国史に残る偉大な戦闘として、今日も語り継がれています。

デスゾーン

エベレスト登頂に成功した登山家は、2019年のその日、最後の朝日を見ました。彼は危険な登りに耐えましたが、高地が心臓にダメージを与え、下山途中に落命しました。専門家は、頂上はゴールではないと警告します。自分が「デスゾーン」にいると認識して、登下山はすみやかにしなければなりません。