定期健診で発疹が見つかった4歳のカルバンは、その場で注射をしてもらいました。そして家に帰りましたが、父親が注射の痕の保護パッドをはがそうとすると、怖くなって泣きました。父は息子をなだめて言いました。「パパが悪いことなんて絶対しないって分かるよね?」彼は、カルバンの父に対する信頼が、テープをはがす怖さに勝るように願ったのです。

つらいときは4歳の子どもでなくても心がなえてしまいます。私たちは、家族や友人との死別や心の病、手術などに、おびえたり、うめいたり、ため息をついたり、涙したりします。

嫉妬に燃えたサウル王から逃げていたダビデが、恐怖に駆られた瞬間は、ペリシテ人の地に入ってガテの王アキシュに連れてこられた時でした。彼らと戦った自分の正体を知られていたからです(Ⅰサム21:10-11)。聖書は「ダビデは……ガテの王アキシュを非常に恐れた」(12節)と語ります。しかし、この不安な状況を振り返って、ダビデは「心に恐れを覚える日 私はあなたに信頼します。……神に信頼し 私は何も恐れません」(詩56:3-4)と記しました。

危機が訪れて恐怖がかき立てられるとき、私たちはどうすればよいでしょう。慈しみ深い天の父を思い出しましょう。このお方を信頼しましょう。