バナナを8本ほど買ったつもりでしたが、配達された袋を開けると、20本入っていました。私はすぐに、英国に来たのだから、食品の重さは、ポンドでなくキログラムだと気付きました。私は、3ポンド(1.35キログラム)ではなく、3キログラムのバナナを注文したのです。

思いがけず大量のバナナを手に入れたので、大好きなバナナブレッドを数本作って、その恵みを誰かと分かち合おうと考えました。バナナをつぶしていると、ふと、思いがけない豊かさの経験がいくつもよみがえりました。それはいつも、神のおかげでした。

使徒パウロも神の豊かさを振り返る経験をしています。テモテに送った最初の手紙の中で、イエスに出会う前の自分は「迫害する者、暴力をふるう者」(Ⅰテモ1:13)、「罪人のかしら」(15節)だったと述べています。しかし、神は、どうしようもないパウロに、惜しみないあわれみと信仰、愛を注がれました(14節)。彼は、自分がいかに豊かに満たされたかを語ると、神を賛美せずにはおられず、「誉れと栄光が世々限りなくありますように」と高らかに宣言しました(17節)。

私たちもイエスに罪から救っていただき、パウロと同じく、圧倒されるほどの豊かな恵みを賜りました(15節)。救いの結果もたらされた全ての恵みを振り返り、私たちもパウロと声を合わせ、慈しみ深い神に感謝と賛美をささげましょう。