カリフォルニアの大学の科学者たちが、携帯電話利用者たちのスワブ検査(綿棒で採取した検体の分子検査)を行い、どんなことが解明できるかを探りました。すると、さまざまなことが判明しました。例えば、被験者が、どんなせっけん、ローション、シャンプー、化粧品を使用したか、食べ物、飲み物、薬の摂取、さらには、着ていた服の種類などです。それらは全て、個々の被験者の生活スタイルを示す形跡です。

旧約聖書によると、バビロンの高官たちは預言者ダニエルの生活に汚点がないか探りました。ところが、彼は帝国に約70年間も仕えていて「忠実で、何の怠慢も欠点も」ないと認められていました(ダニ6:4)。実際、ダレイオス王は、各地に太守を派遣し、その上に「三人の大臣」を置いて統治していましたが、ダニエルをその一人に任命したのです(1-2節)。恐らく、高官たちは嫉妬に駆られ、ダニエルを排除しようと、不正の形跡がないかを探したのでしょう。しかし、ダニエルは高潔でした。彼は誠実に仕え、「以前からしていたように」神に祈りました(10節)。彼は繁栄したのです(28節)。

私たちの人生にも、何かが見えます。どういう人間で、誰の代弁者なのかを表す何かです。私たちは完璧ではなく、葛藤もします。しかし、周りの人たちが、日頃の私たちを検証したとき、高潔な品性とイエスに献身した形跡を見つけることができますように。