待ち時間の話をしましょう。搭乗予定の飛行機は雷雨の影響で遅れ、フィル・ストリンガーは、18時間も忍耐強く待ちました。その成果は、目的地まで飛び、重要な会議に間に合ったばかりか、他の客が待ちきれず予定を変更したので、唯一の乗客になったことでした。客室乗務員は、希望する食べ物を何でもくれました。彼は言いました。「もちろん最前列に座ったよ。飛行機を独占できるのに、そうしない理由はないだろう?」待ったかいがあったというものです。

アブラハムも長い間待ちました。彼の名がまだアブラムだった時、神は彼を「大いなる国民」とし、「地のすべての部族は、あなたによって祝福される」(創12:2-3)と言われました。しかし、問題が一つありました。75歳にして彼には跡継ぎがいなかったのです(4節)。彼と妻のサライは待ちくたびれて、神を「助けよう」としたこともありましたが(15:2-3、16:1-2参照)、ついにイサクが生まれました。アブラハムが100歳の時です(21:5)。彼の信仰は、後に、へブル人への手紙の筆者にたたえられました(ヘブ11:8-12)。

待つことがつらい場合もあります。アブラハムのように焦って失敗することもあります。しかし、祈り心で神のご計画に委ねるなら、忍耐力が養われます。神を信じて待つなら、そのかいは十分にあります。