息子が幼い頃、ある物語を親子で読みました。主人公の少年は、先生に反抗して筆記用具のペンに新しい名前を付け、同級生にも、その名を使わせることに成功しました。そのニュースは、町中に、そして国中に広がり、やがて皆が、新しい名前を使い始めました。一人の少年が創作したことを、周りが受け入れたのを見て自分も追随する、という行為が連鎖したためです。

人間は罪深く、歴史を通して、自分たちに都合良く真理を書き変えてきました。しかし、聖書は唯一の真理を示しています。神は一人、救いの道もただ一つ。「主の栄光がこうして現れる」(イザ40:5)と預言されたメシアを通してのみです。預言者イザヤは、人は全ての被造物と同じく、はかなく、頼りなく、失敗や誤りを犯しがちだと断言します(6-7節)。その一方で「草は枯れ、花はしぼむが わたしたちの神の言葉はとこしえに立つ」と語りました(8節)。

イザヤのメシア預言は、頼れる土台を与えます。安全な避け所、確かな希望も与えてくれます。イエスご自身が、神のみことばなのですから(ヨハ1:1)、それは信頼に足るものです。イエスは変わることのない真理です。