出エジプト記 25:1-26:37
幕屋建設の指示
1主はモーセに仰せになった。
2イスラエルの人々に命じて、わたしのもとに献納物を持って来させなさい。あなたたちは、彼らがおのおの進んで心からささげるわたしへの献納物を受け取りなさい。 3彼らから受け取るべき献納物は以下のとおりである。金、銀、青銅、 4青、紫、緋色の毛糸、亜麻糸、山羊の毛、 5赤く染めた雄羊の毛皮、じゅごんの皮、アカシヤ材、 6ともし火のための油、聖別の油と香草の香とに用いる種々の香料、 7エフォドや胸当てにはめ込むラピス・ラズリやその他の宝石類である。
8わたしのための聖なる所を彼らに造らせなさい。わたしは彼らの中に住むであろう。 9わたしが示す作り方に正しく従って、幕屋とそのすべての祭具を作りなさい。
箱
10アカシヤ材で箱を作りなさい。寸法は縦二・五アンマ、横一・五アンマ、高さ一・五アンマ。 11純金で内側も外側も覆い、周囲に金の飾り縁を作る。 12四つの金環を鋳造し、それを箱の四隅の脚に、すなわち箱の両側に二つずつ付ける。 13-14箱を担ぐために、アカシヤ材で棒を作り、それを金で覆い、箱の両側に付けた環に通す。 15棒はその環に通したまま抜かずに置く。 16この箱に、わたしが与える掟の板を納めなさい。
17次に、贖いの座を純金で作りなさい。寸法は縦二・五アンマ、横一・五アンマとする。 18打ち出し作りで一対のケルビムを作り、贖いの座の両端、 19すなわち、一つを一方の端に、もう一つを他の端に付けなさい。一対のケルビムを贖いの座の一部としてその両端に作る。 20一対のケルビムは顔を贖いの座に向けて向かい合い、翼を広げてそれを覆う。 21この贖いの座を箱の上に置いて蓋とし、その箱にわたしが与える掟の板を納める。 22わたしは掟の箱の上の一対のケルビムの間、すなわち贖いの座の上からあなたに臨み、わたしがイスラエルの人々に命じることをことごとくあなたに語る。
机
23アカシヤ材で机を作りなさい。寸法は縦二アンマ、横一アンマ、高さ一・五アンマ。 24純金で覆い、金の飾り縁を作る。 25一トファの幅の枠で四本の脚を補強し、枠にも金の飾り縁を作る。 26四つの金環を作り、それぞれの脚の外側に付けるが、 27枠の高さに付け、机を担ぐ棒を通す環とする。 28アカシヤ材で棒を作って金で覆い、机を担ぐ棒とする。 29皿、柄杓、小瓶、水差しを作り、ぶどう酒の献げ物をささげるのに用いる。これらは、純金で作る。 30この机に供えのパンを、絶えずわたしの前に供えなさい。
燭台
31純金で燭台を作りなさい。燭台は打ち出し作りとし、台座と支柱、萼と節と花弁は一体でなければならない。 32六本の支柱が左右に出るように作り、一方に三本、他方に三本付ける。 33一本の支柱には三つのアーモンドの花の形をした萼と節と花弁を付け、もう一本の支柱にも三つのアーモンドの花の形をした萼と節と花弁を付ける。燭台から分かれて出ている六本の支柱を同じように作る。 34燭台の主柱には四つのアーモンドの花の形をした萼と節と花弁を付ける。 35節は、支柱が対になって出ている所に一つ、その次に支柱が対になって出ている所に一つ、またその次に支柱が対になって出ている所に一つと、燭台の主柱から出ている六本の支柱の付け根の所に作る。 36これらの節と支柱は主柱と一体でなければならず、燭台全体は一枚の純金の打ち出し作りとする。
37次に、七個のともし火皿を作り、それを上に載せて光が前方に届くようにする。 38また、芯切り鋏と火皿を純金で作る。 39燭台とこれらすべての祭具とを重さ一キカルの純金で作る。
40あなたはこの山で示された作り方に従い、注意して作りなさい。
幕屋を覆う幕
1次に、幕屋を覆う十枚の幕を織りなさい。亜麻のより糸、青、紫、緋色の糸を使って意匠家の描いたケルビムの模様を織り上げなさい。 2一枚の幕は長さ二十八アンマ、幅四アンマで、すべての幕を同じ寸法にする。 3五枚の幕をつづり合わせ、他の五枚も同じようにする。 4青い糸の輪を作り、一方のつづり合わせたものの端に当たる幕の縁と、もう一方のつづり合わせたものの最後の幕の縁とにそれを並べる。 5一方の幕について五十の輪、他方のつづり合わせたものの幕にも五十の輪を作り、互いに合うように並べて付ける。 6そこに、五十の金の留め金を作り、両方の幕をそれらで留め合わせる。こうして幕屋を一つに仕上げる。
7次に、山羊の毛を使って十一枚の幕を作り、幕屋を覆う天幕としなさい。 8一枚の幕は長さ三十アンマ、幅四アンマで、十一枚の幕をすべて同じ寸法にする。 9そのうちの五枚をつづり合わせたものと、残りの六枚をつづり合わせたものを作る。六枚目の幕は天幕の前面で二重にする。 10五十の輪を作り、一方のつづり合わせたものの端に当たる幕の縁に付け、もう一方のつづり合わせたものの端に当たる幕の縁に五十の輪を付ける。 11そこに、五十の青銅の留め金を作り、それぞれの輪にはめ、天幕を留め合わせて一つに仕上げる。 12天幕の幕の長さの余る分、すなわち、余分の半幕分は幕屋の後ろに垂らす。 13また、天幕の幕の長さは一方に一アンマ、他方に一アンマ余るが、それは南北両側面を覆うために垂らす。 14最後に、赤く染めた雄羊の毛皮で天幕の覆いを作り、更にその上をじゅごんの皮の覆いでおおう。
幕屋の壁板と横木
15幕屋の壁板をアカシヤ材で作って立てなさい。 16一枚の壁板は縦十アンマ、横一・五アンマ、 17それぞれの壁板に二つの柄を作って隣りの壁板とつなぎ合わせる。幕屋の壁板全部に同じものを作る。 18幕屋の壁板は南側に二十枚並べ、 19二十枚の壁板の下にはめるために銀の台座四十個を作る。すなわち、一枚の板の下に作る二つのほぞに合うように二個の台座を、それぞれの壁板の下に置く。 20幕屋の他の側面、すなわち北側にも二十枚の壁板を並べ、 21四十個の銀の台座を作り、壁板一枚につき二個の割りで、それぞれの壁板の下に置く。
22次に、幕屋の後ろ、すなわち西側には六枚の壁板を並べ、 23更に二枚の板を作って両方の隅とする。 24壁板は、下部では二つずつに分かれているが、上部は箍で一つに連ねられている。両方の隅は同じように作る。 25従って、西側の壁板は八枚となり、銀の台座は、壁板一枚につき二個、次の一枚にも二個と、計十六個となる。
26次に、アカシヤ材で横木を作りなさい。幕屋の一方の側の壁板に五本、 27もう一方の側の壁板に五本、また西側、つまり後ろ側の壁板に五本用いる。 28壁板の中央の高さに位置する横木は、壁板の端から端まで渡す。 29金箔で壁板を覆い、金環に横木を通す。その横木も金箔で覆う。
30こうして、山で示された方式に従って幕屋を造りなさい。
至聖所の垂れ幕
31次に、青、紫、緋色の毛糸、および亜麻のより糸を使って、意匠家の描いたケルビムの模様の垂れ幕を作り、 32金箔で覆ったアカシヤ材の四本の柱の鉤に掛けなさい。鉤は金、四本の柱の台座は銀で作る。 33その垂れ幕は留め金の下に掛け、その垂れ幕の奥に掟の箱を置く。この垂れ幕はあなたたちに対して聖所と至聖所とを分けるものとなる。 34至聖所の掟の箱の上に贖いの座を置く。 35垂れ幕の手前には机を置き、向かい合わせに燭台を置く。燭台は幕屋の南側に、机は北側に置く。
天幕の入り口の幕
36次に、天幕の入り口に掛ける幕を作る。青、紫、緋色の毛糸、および亜麻のより糸を使ってつづれ織を作りなさい。 37また、この幕を掛けるためにアカシヤ材で五本の柱を作り、それを金箔で覆い、鉤は金で作る。また柱のためには五個の青銅の台座を鋳造する。