ある非営利団体の設立50周年祝賀会で功績のあった人々、特に、何十年もその活動に関わってきた人々が表彰され、数百人の招待客にたたえられました。創設メンバーの一人は、「何千時間ものボランティア活動と何百万ドルもの寄付に支えられてきましたが、やはり、神なくしては、この成功はありません。多くの方々のささげ物と奉仕に感謝致しますが、何よりも神ご自身が全ての必要を満たしてくださいました」と述べました。

ダニエルは良い働きを神のおかげと感謝することが重要だと理解していました。バビロンのネブカドネツァル王は未来を予見する夢を見て、国の賢者たちにその夢を言い当て、解釈せよと命じました。賢者たちはうろたえ、王の求めに応じられる人はこの世にいない、超能力が必要だから、と釈明しました(ダニ2:10-11)。ダニエルも「知者、祈禱(きとう)師、占い師、星占い師にはできません」(27節)と同意しましたが、「秘密を明かす天の神がおられ」ると語って(28節)、王の夢とその解釈が示されるように信仰をもって祈りました。そして、自分の祈りが聞き届けられるとへりくだり、夢の解釈は自分の知恵ではなく偉大な神の力だと王に宣言しました(30、45節)。

人の功績をたたえるのは正しい行為です。しかし同時に、神に栄光をささげるべきです。人の人生で称賛に値することは全て、神に起因することだからです。