南極のアムンゼン・スコット基地に勤務していた隊員2人が、暗闇と極寒の時期、命に関わる病気になりました。その時期は通常、空輸は行いません。しかし、パイロットたちはリスクを承知で離陸し、危険な2日間の航行を耐え抜き、隊員たちの命を救いました。

感動的な救出劇ですが、イエスの救済行為はそれ以上です。使徒ペトロは次のように述べました。イエスは「十字架にかかって、自らその身にわたしたちの罪を担ってくださいました。わたしたちが、罪に対して死んで、義によって生きるようになるためです」(Ⅰペト2:24)。イエスは、その身に私たちの罪を負い、ご自分を犠牲にされました。「あなたがたのために苦しみを受け」(21節)られたのです。律法のもとで呪われた者となり(ガラ3:13)、私たちの恥を引き受けてくださいました。私たちがいやされるために、打たれ、刺し貫かれて傷を負い、私たちが制裁を免れ、罪の力から解放されるために、十字架上で死なれました(Ⅰペト2:24、イザ53:5)。

私たちの状況は絶望的でした。しかし、空前絶後の残酷な刑死を遂げられたお方に救われたのです。何という驚きの真理でしょう。