ナイトバードの愛称でファンに親しまれていたシンガーソングライターのジェーン・クリステン・マルチェフスキは、2017年に乳がんと診断され、翌年に寛解、数カ月後に再発、そして余命宣告を受けました。ところが驚くべきことに回復し、2021年、テレビの人気オーディション番組で全米の注目を集めました。しかし、2022年2月19日、天に召されました。
闘病中のブログにこう書いています。「私が祈りをささげる神は、何十年も御民をさまよわせていたお方。そのことを忘れないようにしている。民は早く到着したかったのに、神は許されなかった。その代わり、毎朝、天から憐(あわ)れみのパンを降らせられた。私も憐れみのパンを探している。それはマナ。その意味は『これは何だろう』。私も尋ねる。憐れみはここにある。でも、それは何なのだろう、と」
出エジプトの物語は、神の憐れみについて多くを教えます。「あなたたちは……満腹する」(出16:12)と言われたように、神の憐れみは、約束されていました。それは予想外のことかもしれません。「彼らはそれが何であるか知らなかった」(15節)のですから。神の憐れみの形は、私たちの想像とは違う場合が多いのですが、それでも、神は憐れみを示されます。イスラエルの民にとっては、それは朝に降るマナであり、ナイトバードにとっては、友人から贈られた毛布や母親の手のぬくもりでした。
神の憐れみに驚いたことがありますか。あなたにとって、今、憐れみを求めるとはどういうことでしょう。