感謝祭の祝日は、カナダとセントルシアでは10月、リベリアは11月初め、米国とオーストラリアでは11月末に制定されています。イギリス、ブラジル、ルワンダ、フィリピンなどにも国家の祝日ではありませんが感謝を記念する日があり、日本にも勤労感謝の日があります。

国民が一つになって感謝する。そこには力を感じさせる何かがあります。ダビデ王は、国民を集め、神の臨在、守り、約束に対し、皆で感謝をささげました。それは「神の箱」(歴上16:1)の帰還を記念する祝賀行事でした。人々は、神の箱、すなわち神の臨在の印が、エルサレムに戻ったことを喜びました。ダビデは、イスラエルの民がカナンの地を征服した時(18-22節)、神に守られてきたことを思いめぐらし、神の約束は必ず実現することを祝いました(15節)。こうして、民全体で神に賛美をささげたのです。

この1年、神の臨在、守り、約束を、どのように体験したか、一緒に振り返って感謝をする時を持ってみてはどうでしょう。感謝祭が国民の祝日である国に住んでいるか否かにかかわらず、一人一人、またグループで、「恵み深い主に感謝せよ 慈しみはとこしえに」(歴上16:34)と、心から感謝し、賛美する時を持ちましょう。