トッドは、新卒で就職したばかりの弟アレックスを自分の家に下宿させました。初めの半年は、家賃を取らずに。まず経済的な基盤を作れるように配慮したのです。それから数年が経ち、アレックスは家を買うことにしました。売買契約が成立すると、トッドは、「今までの家賃は銀行に預金してある。それを譲渡する」と告げました。決して小さくない額です。アレックスは、惜しみない兄の贈り物に涙しました。

神は民に対する命令をモーセに与えられましたが、その中には、貧しい同胞が、社会で「共に生活」(レビ25:35)できるようにする、というものもありました。これはヨベルの年の掟です(10節)。ヨベルの年には、借金が棒引きにされ、困窮者が助けられ、奴隷は解放されます(23-55節)。神は「わたしはあなたたちの神、主である。わたしはカナンの土地を与えてあなたたちの神となるために、エジプトの国から導き出した者である」(38節)と宣言されました。主は彼らに故郷を与えられました。彼らは、その恩に報いるべく、主の愛を具体的な形で示さなければなりません。

時代は下り、使徒ヨハネはこう書きました。「御父がどれほどわたしたちを愛してくださるか、考えなさい。それは、わたしたちが神の子と呼ばれるほど……です」(Ⅰヨハ3:1)。イエスの犠牲のおかげで、私たちは惜しみない愛を知りました(16節)。私たちは、その愛を、主の助けを受けて、他の人に注ぐことができます。