シェリアは、テーブルを除菌クリーナーで拭き、使用済みの紙コップや紙皿の入ったごみ袋を結ぶと、それを手に部屋を見渡しました。教会の集会後の掃除担当として、最終確認をしたのです。その時、ある思いが心をよぎりました。「私の奉仕なんて、気付いてくれる人はいるのかしら」

会堂掃除や愛餐(あいさん)会の準備、子守りや事務作業、毎回の献金。こういう私たちの日常的な奉仕は、往々にして、人の目に留まらないものです。公に感謝されることもまれです。

歴史家ルカは、イエスに仕えていた忠実な女性たちを記録しています(ルカ8:1-3)。マグダラのマリヤ、ヘロデの家令クザの妻ヨハナ、スサンナは、悪霊や病気から解放していただいた人たちで、名前が挙げられていますが、それに続いて、「そのほか多くの婦人たちも……自分の持ち物を出し合って、一行に奉仕していた」(3節)と記されています。ルカはイエスの働きに自らをささげた名もなき女性たちにも光を当てました。そのようにして、彼女たちを正当に評価したのです。

神は、ご自身にとっての価値ある貢献の記録の中に、この人たちの存在を残されました。つまり、私たちの奉仕も見ておられるということです。神は、私たちの名をご存じで(ヨハ10:3)、私たちが主の働きに尽力している様子をご覧になっています(ヘブ6:10)。