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Sheridan Voysey

Sheridan Voysey

シェリダン・ヴォイジー氏は、英国オックスフォード在住の執筆家、講演家、およびラジオパーソナリティです。ヴォイジー氏には、「復活の年」「挫折をばねに新たな出発」「イエスに似た生き方はいかが」など数々の著書があります。また、オーストラリアで毎週日曜夜に放送されるラジオの生トーク番組「オープンハウス」の司会を長年務めました。現在、講演会や各種イベントのスピーカーとして世界各地で活躍中です。大学では神学およびコミュニケーション学を専攻し、これまでに教会や宣教団体の責任者を歴任しました。ヴォイジー氏のブログや音声は、sheridanvoysey.comにて公開されています。フェイスブック(facebook.com/sheridanvoysey)、ツイッター(@sheridanvoysey)のアカウントもあります。(注:サイトは全て英語のみ)

寄稿一覧 Sheridan Voysey

きらぼし

まず目についたのは、風俗店やギャンブル場。合法ハーブや危険ドラッグの取扱店、アダルトショップ、人の弱みにつけ込む弁護士の大きな広告。いかがわしい街を見たことは何度もありましたが、この町は桁違いでした。

誰もが拝んでいる

最近、ギリシャのアテネに行きました。古代の繁華街アゴラを歩いているとアクロポリス神殿の陰にアポロとゼウスの祭壇を見つけました。人々はこの街であらゆる神々を拝んでいたのです。

スマホで寛大さを示す

出前が時間通りに来なければ、星一つの評価をスマホで付けられます。店員の態度がイマイチならば、批判的なコメントが書けます。スマホはショッピングや交友関係の維持を手伝ってくれますが、同時に、相手を公然と評価する力を私たちに与えました。これはある意味問題です。

難民をもてなす

戦禍を逃れてベルリン駅に着いた多くのウクライナの女性と子どもたちは驚きました。あなたに避難場所を提供すると書いた紙を手に、多くのドイツ人家族が待っていたのです。「我が家は2人、受け入れ可能!」「大部屋あります」。なぜこんな親切をするのかと尋ねられた女性は、ナチスから逃げた母と同じような境遇の人を助けたいと答えました。

どちらの知恵を求めるか

強盗が2018年のイースター直前にスーパーに押し入り、2人を殺し、1人の女性を人質にしました。救出が難しくなった時、ある警察官が身代わりになると申し出ました。

違っても一つ

経営アナリスト、フランシス・エバンズが、保険の販売員125人を対象に調べたところ、彼らの成功の理由は営業力ではありませんでした。客は、政治観や教育レベル、はたまた身長まで、自分と近い人から買う傾向にありました。学者はこれを「同類性」と呼びます。

縁の下の力持ち

友人のミックは、開発途上国へ無料の医療を届ける「アフリカマーシー号」で働いています。病気を放置せざるを得なかった多くの人が、毎日、訪れます。テレビの取材が時折あります。彼らは医師や看護師たちが、口蓋裂を治し、内反尖足(せんそく)を矯正する様子にカメラを向けます。時々は、別の仕事をしているスタッフにもインタビューします。しかし、ミックの仕事に気付く人はほとんどいません。彼自身、考えてもいなかった配属先だったそうです。彼は、船の下水処理のエンジニアなのです。日々4万リットル近くの有害物質を含んだ水の処理は重要です。ミックが配管やポンプを管理しなかったら、医療船の活動は成り立ちません。

見捨てられた人の信仰

トンガの10代の生徒たちが、1965年6月、島から脱出しようと海に出ました。しかし、初日の夜に嵐に遭い、船のマストもかじも折れました。水も食料も無く漂流し、無人のアタ島に漂着しました。

ゴーカートを修理する

実家のガレージには、いくつもの思い出があります。少年時代の最高の思い出の一つは、ただで入手したゴーカートの修理です。父と一緒にタイヤを交換し、カッコいいプラスチック製のフロントガラスを装着しました。そして、父に見守られて実家の駐車スペースを走ったものです。今振り返ると、ガレージで行われていたのは、単なる修理ではありません。父が息子を教育していたのです。それは神の働きに似ていました。