ある調査によると、自分にあるものを意識して、それに感謝する人は、よく眠れ、比較的健康で、幸福度が高いといいます。これは素晴らしいことで、「感謝の日記」をつけることを勧める心理学者もいます。心身の健全さのために、感謝していることを毎週五つ書き出すのだそうです。

聖書は昔から感謝の実践を奨励してきました。食事や結婚(Ⅰテモ4:3-5)、大自然の美しさ(詩104篇)。聖書はこれらを神の贈り物と捉え、与え主なるお方に感謝するように呼び掛けます。詩篇107篇はイスラエルが特に感謝すべき五つの事柄を挙げます。荒野からの救出(4-9節)、捕囚からの解放(10-16節)、病いの癒やし(18-22節)、海の安全(23-32節)、不毛の地が繁栄の地になったことです(33-42節)。詩篇は「主に感謝せよ」と繰り返します。これらは全て神の「恵みのゆえ」だからです(8、15、21、31節)。

メモ帳が手元にありますか。今、感謝していることを五つ書き出しましょう。ついさっき食べ終わった食事、夫婦の関係、あるいはイスラエルのように、神に助け出していただいた過去の経験かもしれません。窓から聞こえる鳥のさえずり、台所からただよう匂い、椅子の座り心地、家族間のあうんの呼吸など。それぞれが神の贈り物であり、神の揺るぎない愛のしるしです。