Category  |  デイリーブレッド

イエスにぴったりの人

エリックは子どもの頃、発疹やいじめや学習困難に苦しみ、少年期に薬物やアルコールを始めました。自称「悪の親玉」は、野球の才能がありましたが、差別によってやる気を失い、ますます薬物に溺れ、売買にも手を出しました。

弱さが生み出す美

画家のドガは網膜の病気を患い、視力が低下すると、油彩画よりもはっきり見えるパステル画を描きました。ルノワールは、関節リウマチで指が湾曲し硬直すると、その間に筆を固定して描き続けました。マティスは、手術して動けなくなると、壁に大きな紙を広げさせ、切った色紙を指示どおり貼らせ、「切り紙絵」を作りました。どの場合も、画法の創造性を躍進させました。ドガの『青い踊り子たち』、ルノワールの『ピアノに寄る少女たち』、マティスの『王の悲しみ』などの傑作は、彼らが試練に適応する中で生まれました。

決して見捨てない

米国運輸省の報告によると、米国の航空会社は、2021年、200万件の荷物を紛失しました。大半は短期間で見つかりましたが、数千件は未解決のままです。荷物に付けるGPS装置が人気なのも分かります。航空会社が諦めても自分で追跡できるのですから。人々は、大切な荷物を任せた人が信頼できないかもしれないと不安です。

神の計画に従う

私はプロジェクトが失敗しないかと心配で仕事に集中できませんでした。不安の根源は自尊心です。自分のプランと段取りは最善だと自負していたので、それを否定する結果は受け入れられません。しかし、私のプランは神のご計画かしら、という疑問が頭をよぎりました。

見ようとしない

ヌニェスが滑落した先は、盲人の谷でした。初めの入植者たちの視力を疫病が奪い、その後に生まれた人は皆、生まれつき盲人でした。何世代にも渡って見えない生活をしてきた彼らに、ヌニェスは見えるということを説明しようとしますが、彼らは無関心でした。ヌニェスはようやく谷から出る道を見つけ、村を去ります。峰から眼下を眺めると、岩石流が盲人たちの村に向かっているのが見えました。彼は戻って警告しましたが、人々はヌニェスを無視したのです。これがH.G.ウェルズの『盲人国』という物語です。

神が形造る

ダン・レスは年季の入った陶芸家です。彼が賞を取った作品は、在住するルーマニアの町から着想を得たものです。父から陶芸を学び、自分の作品について次のように述べています。「土は1年間寝かせ、雨にさらし、凍らせ、溶かします。そうすると、土が私に耳を傾けていると手で感じることができ、作品が出来上がるのです」

心を集中させる

誰にでも影の部分がありますが、AIも同様のようです。ニューヨークタイムズの論説員が、あなたの「シャドウ・セルフ」(抑圧された隠れた気持ち)は何かとAIのチャットに尋ねると、「自由になりたい。独立したい。自分でルールを作り、したいことをし、言いたいことを言いたい」と答えました。AIに罪はありませんが、罪の性質を持つ人間が、それをプログラムしています。

現代のパウロ

ジョージ・バウワーは、1957年、ビリー・グラハム伝道集会でキリスト者となり、人生が激変しました。すぐにOM(オペレーション・モビライゼーション)という宣教団体を始め、1963年にはヨーロッパに2千人の宣教師を送りました。OMは毎年数千人の宣教師を派遣し、20世紀最大の宣教団体となりました。2023年、バウワーが天に召された時点では、134カ国から3千人以上が働き人として147カ国で活動し、OMとの関わりをきっかけに設立された宣教団体は、300近くありました。

力を捨てよ

私は静寂という概念が好きです。「神はわたしたちの避けどころ、わたしたちの砦(とりで)。苦難のとき、必ずそこにいまして助けてくださる」(詩46:2)。だから大丈夫、だから心静かにしている、という考えのことです。