神の約束で安心する
以前、家族でフォー・コーナーズに行きました。米国で唯一、四つの州が境を接する場所です。夫はアリゾナ州と表記された場所、長男はユタ州、次男は私と手をつないでコロラド州に立ちました。私がニューメキシコ州に移動すると、「ママ! 僕をコロラド州に置いていくなんてひどい!!」と言いました。私たちは別々の州で笑いましたが、互いのそばにいました。息子たちが成長して家を出た今、どこであれ、神は全ての主の民のそばにおられるという約束を、それまで以上にありがたく思うようになりました。
谷間に神の光が
進行がんだと診断され、エレインは主のみもとに行く日は遠くないと悟りました。そして、夫のチャックに伴われ、54年間の夫婦生活の中で最も厳しい谷を歩みました。二人はその間、主が共におられるという詩篇23篇の約束を愛し、それに支えられてきました。エレインはイエスを主として何十年も生きてきたので、永遠のいのちに入る準備は整っていました。二人はその事実に希望を託していました。
イエスに降参する
旧ソ連のスターリンは、1951年、健康のために仕事をセーブするように助言した主治医をスパイ容疑で逮捕しました。うそや捏造(ねつぞう)で国民を抑圧した独裁者は、ご多分に漏れず、事実を告げた者を排除しました。しかし、真実は勝利します。2年後、スターリンは病死しました。
善意を増やせ
ビジネスで成功する秘訣(ひけつ)を問われて「親切さ」や「気前の良さ」と言う人は少ないでしょう。しかし、起業家のジェームズ・リーは違います。彼は破綻寸前の会社を優良企業に再生しました。その経験によると、彼が「善意」と呼ぶもの、すなわち、親切、受けるより与える、という気風の醸成が鍵だといいます。これを会社の中心に据えるなら、社員は希望を持ち、団結して問題解決に取り組んだり、新しい価値を生む事業を起こそうと動機づけられるのだそうです。彼は「善意は……正真正銘の資産だ。化学反応を起こして増えていける」と説明します。
すべての人へ
ダン・ギルは9歳の時、親友アーチーと同級生の誕生日会に行きました。ところが、その家の母親は「椅子が足りない」と言って、黒人のアーチーを入れてくれません。ダンは自分が床に座ると言いましたが断られ、仕方なくプレゼントを置いて帰りました。親友が拒絶されたという痛みが心に深く刻まれました。時が流れ、ダンは現在、学校の先生です。彼の教室には、いつも予備の椅子が一つあります。生徒が理由を聞くと、教室はみんなの居場所ということを忘れないようにするためだと説明しています。
神を信頼する
緊急に2種類の薬が必要でした。母のアレルギーの薬と姪の湿疹の薬です。2人の症状は悪化しているのに、薬局にはどちらもありません。私は途方に暮れ、ただ必死に「主よ、助けてください」と何度も祈りました。数週間後、2人の症状は落ち着いてきました。まるで神が「わたしは薬を使うときもあるが、薬が病気を癒やすわけではない。病気を癒やすのは神だ。薬ではなく、神に頼りなさい」と言われているようでした。
ささやきしか聞いていない
ニューヨークのグランドセントラル駅には、喧騒(けんそう)の中でも安らげる「ささやきの回廊」と呼ばれる場所があります。そこでは、通路の一方のアーチの基部に立って御影石の壁にささやくと、約10メートル離れた通路の反対側の壁で聞いている人に伝わります。音波が湾曲した石の上を伝わって届くからです。
とげを優しく抜く業
シエナのカタリナは14世紀に「とげがあなたの足に入りました。それであなたは夜、時々痛くて泣くのです。それを引き抜くことのできる人は世界に存在します。その業は『神』から学ぶのです」と記し、その「業」を磨くために人生をささげました。苦悩する人々に共感と同情を示し尽くした驚くべき業は、今日まで語り継がれています。
神に仕える
英国のエリザベス女王の国葬が2022年9月に行われた時、1万人を超える兵士や警察官が警備にあたりました。個々の役割は特段のものではありませんが、彼らの多くはそれを最高の栄誉と思いました。ある兵士は、「女王陛下のために最後の務めを果たす機会」だと語りました。彼にとって、何をするかではなく、誰のためにするかが、職務の重要性を決定づけたのでした。