Category  |  人に仕える

全てを与える

アメリカ大統領の就任演説でジョン・F・ケネディーは、「国家が君のために何をするかではなく、君が国家のために何ができるかを問いなさい」と、アメリカ国民を鼓舞しました。それは、自分たちの人生を他の人のためにささげて仕えようという、古くて新しい呼びかけです。その言葉は、第二次世界大戦で自国に仕えた人々の子ども世代の心を動かしました。

ハンバーガーを分ける

援助団体を通してチャイルドスポンサーをしている女性が、その子どもを訪問しました。そして一緒にレストランに行き、少年はハンバーガーを、女性はサラダを注文しました。少年の様子から、これがレストラン初体験であることは明らかでした。やがて、彼に大きなハンバーガーが、そしてスポンサーの女性には小さなサラダが運ばれてきました。すると少年は、自分のハンバーガーをナイフで半分に切り分け、手でお腹をさすりながら、「お腹は空いていませんか」と尋ねました。そして、半分のバーガーを食べるように勧めたのです。

かぐわしい生き方

神さまが嗅覚を与えてくださったおかげで、私たちは色々な香りを楽しむことができます。朝には、歯磨き粉のフレッシュな香りがあります。梅のほのかな匂いは、春を実感させてくれます。バラの季節には、公園のベンチに座って花と香りを満喫します。おいしそうな料理の匂いもたまりません。

信仰の家族

私たちの教会には1980年代、独身の人が集う「聖書の学び会」がありましたが、そこに集う人たちは、家族のように助け合っていました。離婚や死別でひとりになった人たちは、誕生日や連休を寂しく過ごさなくてよくなりました。信仰と友情があいまって、互いをずっと支えあう信頼関係が培われたのです。30年前、逆境の中で築かれたこの絆は、今も彼らやその家族と共にあり、豊かに実を結んでいます。

鏡を差し出す

モーセはイスラエルの全会衆を集合させ、みんなで幕屋を作り始めようと言い、ベツァルエルには、装飾を作る仕事をするようにと告げました。彼が青銅の洗盤を作るときには、大切な自分の青銅の鏡を差し出すように言われた女性たちがいた、と聖書は記しています(38:8)。彼女たちは、神の臨在が宿る場所のために、自分たちの鏡を手放しました。

人助けについて

放牧地が雪で覆われてしまうと、牧場で働く人たちは家畜の群れに手で餌をやらなければなりません。干し草を荷車やトラックから降ろして与えると、強いものが他を押しのけて前に出てきます。気が小さかったり身体の弱いものは、人が気遣ってやらないかぎり、なかなか餌にありつけません。