偶像
その時、教会にいた男性たちは、皆、80歳近くだったのに、若い頃と同様、情欲と闘っていると言いました。彼らは日々、主に従うと誓い、失敗すると告白して赦(ゆる)しを求めました。敬虔(けいけん)な老人が、未熟な若者と同じ誘惑と苦闘していると聞いて驚きましたが、当然かもしれません。「偶像」とは、神に取って代わろうと企むもので、その手の誘惑は、克服したと思っても、時を経て再現するからです。
イエスに全て委ねる
中国人牧師の六男だった宋尚節は、1920年、奨学金を得て米国の大学に入学。成績優秀者の称号を得て卒業した後、修士課程を経て博士号を取得しました。一方、勉学に勤しむ中で、神からは離れていました。ところが1927年のある夜、彼は回心し、伝道者に召されたと感じました。
幸運の軍靴
軍靴(ぐんか)の下でカチッと不吉な音がしました。トムは「やられた!」と思いつつも本能的に全力で跳び上がって逃げました。地中に隠れた殺傷兵器は爆発しませんでしたが、地雷処理班が後日、35キロもの爆発物をそこから回収しました。トムはその軍靴を「幸運の軍靴」と呼び、ぼろぼろになるまで使い続けました。それは危機一髪の経験ゆえの思い入れでしょう。一方、ラッキーアイテムや開運グッズに神の祝福が宿ると見るなら危険です。
心の在りどころ
ウィスコンシン州ミドルトンに行くことがあったら、国立マスタード博物館を訪れてはいかがでしょう。マスタードなどどれも同じだと思う人には驚きです。世界中の6090種類ものマスタードが展示されています。テキサス州マクリーンには有刺鉄線博物館があります。これほどの情熱を金網に燃やす人がいることに驚くかもしれません。
盗まれた神
エクワという女性が、家の神が盗まれたと通報しました。警察は木像を見つけ、彼女に確認しましたが、彼女は「私の神はもっと大きくもっと美しい」と悲しそうに答えました。
心の問題
友人のガーナ人牧師は、土壁の小屋に立てかけた彫像にたいまつの灯りをあてて言いました。「村の偶像です」。彼は、毎週火曜日の夜、奥地の村を訪れ、人々に聖書を教えています。
大胆な改革
ミシガン州の我が家の壁にはガーナの儀式用の弓と矢筒が飾ってあります。昔、宣教師をしていた父が現地で購入し、私が遺品として受け継いだのです。ある日、ガーナ人の友人が家に来ると微妙な顔をしました。そして、弓に結ばれていた物を指さして「これはおまじないです。何の力もないことは分かっていますが、私なら家には置きません」と言いました。私たちは急いで弓からそれを切り取り、捨てました。神以外を拝するものを家に置きたくはありませんでした。
心の診断
義父の膵臓がんは化学療法で1度は小さくなりましたが、再び成長し始めました。生死に関わる問題です。義父は「この治療を続けるべきでしょうか。それとも別の薬か放射線治療を試した方が良いでしょうか」と主治医に尋ねました。
鼻が取られた
ブルックリン博物館のエジプト美術の学芸員エドワード・ブライバーグによると、来館者がまず質問するのは、なぜ彫像の鼻が壊されているのか、だそうです。鼻の損傷を経年劣化のせいにはできません。なぜなら、平面に描かれた絵画の鼻もそがれているからです。ブライバーグは、意図的だろうと語ります。侵略者は、偶像の鼻をそいで、エジプトの神々を殺そうとしたのでしょう。鼻を壊して、神々の息の根を止めようとしたのです。