静かな働き者
細菌に感染すると、1940年代以前ならば、死に至ることさえありました。しかし、ペニシリンの発見は医療を飛躍的に前進させました。ペニシリンは有害な細菌を滅ぼし、数えきれない人命を救いました。ペニシリンの可能性に着目し実用化に貢献した人たちは、1945年にノーベル賞を受賞しました。
生きて働く神に賛辞を
アメリカの公民権運動の英雄、ローザ・パークスは1955年、バスの座席を白人男性に譲ることを拒否しました。2005年に亡くなったとき、「当時の世相からして、起こるかもしれないことは明白でした。その中で座り続けるのはどれだけ大変だったか。あなたは、自分の身の危険を顧みずに行動し、私たち全員の生活を改善してくれました」と追悼の讃辞が述べられました。
力を与える賛美
ジョン・フィリップ・スーザは「マーチ王」と呼ばれます。軍楽隊の指揮者であり作曲家で、その作品は、100年以上にわたって世界各地の軍楽隊で演奏されてきました。バージニア・グランド・ミリタリー・バンドの指揮者で音楽史家でもあるローラス・ジョン・シッセルは、交響曲といえばベートーベンというように、行進曲といえばスーザだと評しています。スーザは、音楽には人をやる気にさせ、励まし、奮い立たせる力があると考えていました。
賛美の力
ウィリー・メリック少年(9歳)は自宅の庭で誘拐され、数時間、犯人に車で連れ回されました。ウィリー少年は自分がどうなるか分からなかったのですが、「エブリー・プレイズ」(すべて賛美)というゴスペルを歌おうと思いました。彼が繰り返し歌っていると、犯人は神を冒瀆する言葉を吐き、「黙れ」と言いました。しかしついに車を止めて、ウィリーを無傷のままで釈放しました。
神の世界
息子が誕生日のプレゼントに世界地図を欲しがっていたので探していると、地域の特徴がイラストでカラフルに描かれたものを見つけました。パプアニューギニアの上には蝶が飛び、チリには山脈、南アフリカにはダイヤモンドが描かれていました。とても気に入りましたが、地図の下に「私たちの世界」と書かれていたのが気になりました。
双眼鏡ちょうだい!
小学生の頃、毎晩のように友人のケントとドイツ製の双眼鏡で夜空を見あげ、大空の星や月面の山を見て感動していました。僕たちは交互に「双眼鏡ちょうだい!」と言いあっていました。
賛美していたい
友人に「お母さんはいかが?」と尋ねると、認知症のために、ほとんどの知人の名前や過去の出来事の記憶を失ってしまっていると答えました。しかし、彼はつづけました。「それでも母は、譜面も見ずにピアノで賛美歌を上手に弾くことができるんだよ。」
境界線は引けない
カナダ人宇宙飛行士クリス・ハドフィールドは、国際宇宙ステーションの船長でした。地球から300キロ以上離れたところから地上のスタジオにいる学生たちといっしょに、エド・ロバートソンとの共作のオリジナルソングを歌いました。
聖なる、聖なる、 聖なるかな
楽しい時間は、すぐに過ぎていきます。科学的ではありませんが、体験からそのように思うのです。人生がうまくいっていると、時は早く過ぎていきます。好きなことをしていたり、好きな人といっしょにいたりすると、時を忘れてしまいます。