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エジプトを 脱して

祖母の家に行こうと、オハイオ州を横断する旅をしていたときのことです。州の中央に位置するコロンバスに到着したとき、竜巻警報が発令されました。子どもたちに危険が及ぶかもしれないと不安になり、それまでの楽しい雰囲気は一変しました。

完成した絵

イギリス諸島で最も大きい地上絵が、北アイルランドのベルファストに出現しました。「願い」と題された作品です。芸術家ジョージ・ロドリゲス-ヘラダは、甲子園球場の3.5倍ほどの土地に、杭3万本、土2千トン、砂2千トン、その他ガラスや小石、ひもなどで、この巨大な絵を描きました。しかし、制作当初から完成した作品の全貌が分かっているのは、作者であるジョージだけでした。彼は制作のために人を雇い、ボランティアを集め、資材を所定の位置に運ばせました。

何倍にも したもの

エイミーは5年間癌と戦ってきましたが、ついに手の施しようがなく、余命はあと数週間だろうと医者に告げられました。そこでエイミーは牧師を呼んで、「天国はどのようなところですか」と質問しました。永遠について理解し、確信したかったからです。

ようこそ新しい家族に

ミッションスクールの高校の聖歌隊を引率してジャマイカに伝道旅行に行ったとき、神の愛が生きて働く様子を目撃して感動しました。ある日のことです。私たちは、障害のある子どもたちが暮らす孤児院を訪ねました。生徒たちはそこでドナルドという脳性小児まひの少年と友だちになったのですが、そのドナルドは、養子として引き取られることになっていました。

永遠にこんにちは

キャシーは、娘と生後4ヶ月の孫オリバーと共に1週間の休暇を過ごしました。休暇が終わると、次に会えるときまでお別れです。キャシーは私に次のような手紙をくれました。「娘たちと再会して楽しい休暇を過ごしたことで、天国を待ち望む気持ちになりました。天国では、楽しい思い出を記憶に留めようと努力する必要はありません。時間が止まってくれればと思ったり、楽しい日が長くつづくようにと祈る必要もありません。そこでは、出会いが別れの始まりになることはないのです。天国は、『こんにちは』だけの世界です。今から、その日が待ちきれません。」キャシーは初孫のオリバーと、できるだけいっしょにいたいと思っています。キャシーはオリバーといられる時をいつも感謝し、天国の希望を感謝しています。そこは、素晴らしい時間の尽きないところなのです。

ユーリカ石

南アフリカの農村で15歳のエラスムス・ジェイコブズが、太陽の光に輝く石を見つけました。1867年のことです。近所の人が話を聞きつけて、その石を買いたいと言ってきました。エラスムスの母親は、その価値も知らず、「欲しいのなら差し上げます」と言いました。

王族との結婚

アメリカの金持ちの娘たちが英国貴族と結婚したがるという19世紀の世相が、「英国王との結婚」という著書に描かれています。彼女たちはすでに裕福でしたが、貴族という社会的身分を手に入れたかったのです。この物語は、クイーン・ビクトリアの息子、アルバート王子が、アメリカを親善訪問するところから始まります。アルバート王子のために催された舞踏会には、王子の妃になることを夢見た金持ちの娘たちが大挙してやってきました。

確かな居場所

父はふるさとの思い出をたくさん話してくれました。子どもの頃は、毎年夏になると帰省する父に連れられて、わくわくしながら家族で出掛けて行き、そこで休暇を過ごしました。父と一緒にセントジョセフ川で釣りをしました。また、父が少年時代を過ごした農場を訪れると、父から聞いていた話の数々が鮮明によみがえってきて、それらを追体験することができました。今でも子どもや孫たちと一緒にそこを訪れることがあります。その場所は、私のふるさとではありませんが、自分の居るべき場所のような、懐かしい気持ちになります。

天の故郷

高校時代のある日の午後、親友と2頭の馬で、花咲く野原や木立ちをゆっくりと歩きました。ところが、そろそろ帰ろうかと思って馬の鼻を馬小屋の方向に向けたときのことです。二頭の馬たちは双子のロケットのように、一目散に駆け出しました。私たちの愛馬は、ブラシをかけてもらい、餌をもらえる時刻を知っていて、はやる心を抑えられなかったのでしょう。

クリスチャンにとって、まことの故郷は天国です(ピリ3:20)。それなのに、私たちは自分を「今」、「ここで」という世俗的なものに縛りつけてしまいがちです。私たちは、配偶者や子ども、孫たち、友人、やりがいのある仕事などに喜んで時間や労力を割きます。それらは神がくださったよいものです。けれども神は「上にあるものを求めなさい」と、チャレンジを与えてもおられます(コロ3:1-2)。「上にあるもの」とは、まだ見ぬ天国の恵みです。それは、神が恒久的にご臨在されること(黙22:3-5)、終わりのない休息があること(ヘブ4:9)、また、「朽ちることも汚れることも、消えて行くこともない資産を受け継ぐ」ことです(Ⅰペテ1:4)。

最近、「信仰が強ければ強いほどに、天国の資産を受け継ぐ望みが強くなる」ということばを読みました。ヘブル人への手紙11章に述べられている旧約聖書の人物は強い信仰の持ち主だったので、その信仰によって、まだ見ぬ神の約束をしっかりと受け取ることができました(ヘブ11:13)。そのような約束のひとつが天国です。神を信じるならば、神は「天の故郷」(16節)に対する望郷の念を与えてくださり、この世への未練が募らないようにしてくださいます。