気前の良い助け
町の図書館でいつも時間をつぶしているホームレスの男性がいます。ある日、その図書館で書き物をしていて、お昼になりました。それで、ターキーとチーズをはさんだサンドイッチを食べ出したのですが、少し食べたところで、その人の顔が思い浮かびました。それで、その人のところに行って口をつけていないサンドイッチを差し出すと、受け取って食べてくれました。
ちょっとしたこと
◆ ダニエル書5-7
◆ Ⅱヨハネ
慈愛の父、すべての慰めの神が……どのような苦しみのときにも、私たちを慰めてくださいます。―Ⅱコリント1:3-4
ニューヨーク市のある大学の医学部では、老人医療を専攻する学生に少し奇抜な実習をさせています。それは、老人ホームの入居者として10日間暮らすことです。そして、車椅子を操作したり、ベッドからリフトで持ち上げられたり、座ったままでシャワーに手を伸ばしたりすることがいかに大変かを体験します。ある学生は、ちょっとしたことが大違いなのだと学びました。例えば、入り口の名札を下の方につけると誰の部屋かを見つけやすいとか、テレビのリモコンを手の届く範囲内に置くとずいぶん助かる、などです。
言葉を選ぶ
◆ イザヤ書59-61
◆ Ⅱテサロニケ3
私があなたがたのところへ行ったとき、私は、すぐれたことば、すぐれた知恵を用いて、神のあかしを宣べ伝えることはしませんでした。―Ⅰコリント2:1
子どものころ、嬉しがって発音に挑戦していた難しい単語があります。それは「antidisestablishmentarianism」です。何と長ったらしい言葉でしょう。最近、その意味を辞書で調べてみました。それによると「教会を国教会として国が認定する制度を廃止することに反対する論理もしくは政治的信条」とあります。この定義もこの単語と同じぐらいややこしいものです。私も私の友だちも、その意味を知りませんでした。ただ、難しい言葉を使うと、自分が物知りであるかのように人に見せることができたのです。
ため込むか、助けるか
◆ イザヤ書56-58
◆ Ⅱテサロニケ2
飢えた者に心を配り、悩む者の願いを満足させるなら、あなたの光は、やみの中に輝き上り、―イザヤ書58:10
イギリスが第一次世界大戦に参戦した1912年の8月、オズワルド・チェンバーズ牧師は40歳で、妻と1歳の娘がいました。間もなくして、毎日3万人の男たちが新たに軍隊に入隊し、国民は、自家用車や自分の農耕馬を政府に売るように言われました。日刊紙には、戦死者や負傷兵の名前が載り始めました。英国は経済危機に直面していました。