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組立てに 必要なもの

娘と娘の婚約者に結婚祝いが届くようになり、幸福に包まれた日々を味わっていたときのことです。プレゼントのひとつは組立て式の家具でした。ふたりは結婚式の準備に大忙しだったので、私は組立てをかって出ることにしました。完成まで1~2時間かかりましたが、思ったよりずっと簡単でした。すべての木製パーツは予め切って穴が開けてあり、組み立てに必要な工具類もパッケージされ、組み立て説明書は易しく明快で、誰にでも分かるようになっていました。

存続するだけでなく

ムッソリーニの侵略軍は1937年4月、ワッラモ地方で仕えていた宣教者たちにエチオピヤから出て行くように命じました。キリスト教に改宗した48名の地元の人が信仰を支え成長させるために残されたものは、マルコの福音書のみでした。その上、ほとんどの人は字が読めなかったのです。ところが4年後、宣教者たちが戻ってみると、教会が生き残っていただけではなく、クリスチャンの数は1万人に達していたのです。

嵐の中の航海

古代アクスム王国は紅海に面したアフリカ大陸の東岸(現在のエチオピア)にありましたが、その国の人々は、季節風の強い風を帆に受けてスピーディな航海ができることを発見しました。激しい風雨を恐れてひるむのではなく、むしろ、嵐の中を航海する術を習得しました。

詩篇107篇は、神は私たちが嵐に見舞われることを止めようとはなさらず、むしろ、私たちが嵐の中を航行できるように助けてくださるという状況を見事なまでに描いています。それは「主が命じてあらしを起こすと、風が波を高くした。…この苦しみのときに、彼らが主に向かって叫ぶと、主は彼らを苦悩から連れ戻された」(25、28節)と述べています。

災難に見舞われたとき、神が助言し、導いてくださることを信じる、というのは聖書のテーマのひとつです。ヘブル人への手紙11章には、信仰を訓練するチャンスだと捉えて困難と向き合い、神の恵みや必要の満たし、また困難からの脱出を体験した人たちが列挙されています。「彼らは、信仰によって、国々を征服し、正しいことを行い、約束のものを得、獅子の口をふさぎ、火の勢いを消し、剣の刃をのがれ、弱い者なのに強くされ、戦いの勇士となり、他国の陣営を陥れました」と語られています(ヘブ11:33-34)。

人生に嵐があるのは避けられません。問題に直面したときの最初の反応は、「ここから逃げ出したい」かもしれません。しかし、神を信頼して、嵐の中を航行する術を教えてくださいと願うこともできるのです。腹をくくって、そのように祈りましょう。

神を呼び求める

信仰を持って長くたちますが、まだ祈りを完全には理解していません。私にとって、祈りは神秘に満ちています。しかし、ひとつ分かっていることは、切羽詰ったとき、祈りは自然に心の奥底から湧き上がり、口をついて出るということです。

気が動転したとき、怖いと感じたとき、もう限界だと思ったとき、自分の小さな幸せが奪われそうになったとき、または大きなチャレンジを受けたときなど、私たちは反射的に、そして無意識に祈ります。そんなときは普通、「主よ、助けてください!」と叫び求めるのです。

神学者のユージーン・ピーターソンは「祈りの言葉は、困難な試練の中で錬られる。自分の力ではどうにもならず助けを求めるとき、自分の置かれた状況から抜け出したいと思うとき、自分が嫌で変わりたいと思うとき、私たちは飾らない素朴な言葉を使い、この言葉が祈りの基礎になる」と記しました。

祈りは困った出来事から始まり、続いていきます。なぜなら、私たちは多かれ少なかれ、常に何らかの問題を抱えているからです。祈りは特別な準備を必要とせず、正しい用語というものもありません。また、定められた作法もありません。祈りは、私たちが必要に迫られるところから始まり、やがて私たちの習慣になっていきます、私たちは、良きにつけ、悪しきにつけ、人生のあらゆることに対して祈るようになります(ピリ4:6)。

どんなことでも神に祈ることができるのは、何と素晴らしい特権でしょう。

祝福への道

1年で聖書を!
◆ エレミヤ書51-52
◆ ヘブル9
聖書のみことば 出エジプト記15:22-27
 
モーセは主に叫んだ。すると、主は彼に一本の木を示されたので、―出エジプト記15:25

スティーブとロビンの夫婦は、貧困家庭のカウンセリングをするミッションで働いていて、その給料は微々たるものです。ところが最近、実家が大変な状況になって、往復8千キロの道のりを、ポンコツ車で出かけることになりました。

さらに悪い方へ

1年で聖書を!
◆ 雅歌4-5
◆ ガラテヤ3
聖書のみことば 出エジプト記5:1-14,22-23
 
わたしは主である。わたしはあなたがたをエジプトの苦役の下から連れ出し、……伸ばした腕……によってあなたがたを贖う。―出エジプト記6:6

この前もそうでした。書斎を片付けようと急に思い立って、私は動き出しました。すぐに思い直せばよかったのですが、そうしなかったので、部屋は以前にも増してひどいことになりました。本や新聞、そして雑誌の選別をしていくうちに、ひとつの山がいくつもの山になっていきます。部屋がどんどん散らかっていくにつれ、私は片づけを始めたことを後悔しました。けれども、今さら、後戻りはできません。

かかって来い!

1年で聖書を!
◆ 詩篇119:1-88
◆ Ⅰコリント7:20-40
聖書のみことば Ⅱコリント11:22-12:10
 
むちで打たれたことが三度、……難船したことが三度あり、……難に会い、労し苦しみ、……飢え渇き、―Ⅱコリント11:25-27

あるテレビ番組が、世界でもっとも危険な空港を取り上げていました。そのひとつは、既に閉鎖されている香港の啓徳空港です。私も行ったことがありますが、確かに乗客にとってはスリル満点、そしてパイロットにとっては技量を試される空港と言えます。一方の着陸路を取るなら、飛行機は摩天楼の上空を通過し、滑走路に降りるや、海に突っ込む前に機体を停止させなければなりません。また別方向から着陸するときは、飛行機が山中に突っ込んで行くように感じられるのです。

真夜中の友

1年で聖書を!
◆ 詩篇97-99
◆ ローマ16
聖書のみことば Ⅰサムエル記20:30-42
 
ヨナタンの心はダビデの心に結びついた。ヨナタンは、自分と同じほどにダビデを愛した。―Ⅰサムエル記18:1

夜中に助けが必要なとき、電話をかけられる友人がいますか。レイ・プリッチャード牧師は、このような人を『午前2時の友』と呼んでいます。緊急事態が起こって電話をすると、その友だちは、ふたつの質問をするでしょう。「今どこにいるの?」「何をして欲しいの?」。