愛がすべて
ある教会の掲示板に目が留まりました。「愛を受け入れなさい。愛を与えなさい。それを、繰り返しなさい。」これは、よい人間関係を築くためのモットーのようにも思えます。
宗教に興味はない
ラジオから、ある教会の宣伝が聞こえてきました。「『キリスト教』についてはすでに聞いているので、宗教はお断りだと思っていませんか?みなさんには驚きかもしれませんが、実は、イエスも宗教はお断りだと思っていました。イエスが大切にしたのは絆です。互いに愛し合うことを教えたのです。たぶん、私たちの教会のすべてを気に入っていただくことはできないでしょう。でも、私たちは嘘のない人間関係を提供しようと努めています。そして、神を愛し、お互いを愛することを学んでいます。よろしければ、どうぞ一度、お越しください。」
あふれる思いやり
以前「デイリーブレッド」に、妻マーリンがめまいで苦しんでいることを書きました。すると、冊子が発行されるや否や、まったく予想していなかったことが起こりました。読者の方々から励ましや気遣い、治療法などの書かれたメッセージが、次々と寄せられました。世界各国のさまざまな人たちが、妻の健康を気遣ってくださったのです。私の妻に対する愛と思いやりが大波のように押し寄せ、私たちはただただ圧倒されるばかりでした。キリストのからだがマーリンの苦しみに応えてくれるのを、この目で見ることができたのですから。全員にお返事はできませんでしたが、今も心から感謝しています。
うなる思い
ずっと昔、父とテキサス州のビッグ・ベンドをハイキングしました。そこは現在、国立公園ですが、当時は荒れ地でした。ある晩、寝袋を出していると犬を連れた夫婦がやって来て、近くにテントを張りたいと言ってきました。私たちは、どうぞと言って彼らを歓迎し、やがて夜になりました。彼らは、犬を自分たちのテント脇の金具につなぎ、眠りについたのです。
愛って何?
子どもたちに「愛って何?」と尋ねると、素晴らしい答えをしてくれます。7歳のノエルはこう言いました。「お友だちのシャツをほめてあげたら、その子が毎日それを着てくれた。」また、8歳のレベッカは「私のおばあちゃんは足腰が痛くて前かがみになって足の爪を切ることができないの。それで、おじいちゃんがいつも切ってあげるのよ。おじいちゃんは指が関節炎で痛いのだけれど。それが愛よ」と答えました。8歳のジェシカは「本心でないなら『愛している』なんて絶対言ってはダメよ。でも、本当に愛しているなら、いっぱい言わなくちゃ。みんな忘れやすいから」と言いました。
理想の人生
毎年オースチンで開催されるテキサス・ブックフェスティバルは、何万人もの観客を動員します。そこでは、本を見て回ったり、著名な作家を囲んでの討論会に参加したり、プロの作家から文筆のアドバイスを受けたりすることができます。ある若者向けフィクション作家が、作家志望の人たちに言いました。「みんなに読んでほしいと思う本を書きなさい。」
愛と祈り
子どもに人気の童話の主人公「クマのプーさん」は、カンガルーのカンガが飛び跳ねて行くのを見て思います。「僕もあんな風に跳べたらなあ。できる人とできない人がいる。それが現実というものだ。」
人生最悪の日に
竜巻がミズーリ州のジョプリンという町を襲いました。2011年5月のことです。ある若い女性は浴槽に逃げ込み、夫が上に覆いかぶさりました。こうして彼女は飛び交う瓦礫から守られ、夫は亡くなりました。彼女が「なぜ」と問うのは当然です。けれども、竜巻から1年が経った頃、彼女の心は少しずつ癒されていました。人生最悪の日にも自分は愛されていたと気づいたからです。
見せて伝える
文章教室や文筆家たちの会議に参加すると、「見せなさい。説明ではダメだ」と必ず言われます。これはつまり、起こった事柄を説明するのではなく、読者自身が現場にいて自分で見ているかのように感じさせなければならないということです。伝える側は、やっていることを描写するのであって、説明するのではありません。