敵を打ち負かす
吠えたけるライオンは、昔から「百獣の王」と言われてきましたが、私たちが目にするライオンは、動物園の檻(おり)の中で無気力に寝そべるネコ科の動物です。このライオンは、食事も上げ膳据え膳なので、一日中何もしません。
空城の計
中国の歴史小説『三国志演義』の中には、敵の心理を突いた「空城の計」が描かれています。魏国の15万におよぶ軍勢が、2500人の兵士しかいない西城に到達したとき、城壁の門は大きく開かれていました。そして有名な戦術師である諸葛孔明と二人の子どもたちは、静かに琴を弾いていました。魏の将軍はその光景に困惑し、伏兵がいるのだと判断して完全撤退を命じます。
壁を飛びこえなさい
リチャード・カークランド軍曹は、アメリカの南北戦争(1861-1865)で南部連合の兵士でした。北軍がフレデリックスバーグの戦いでメアリーズハイツの突破に失敗し、中間地帯に大勢の負傷兵が取り残された際、カークランドは、敵兵を救援する許可を求めました。そして、水筒を持って石垣を乗り越え、倒れている兵士のそばに身をかがめ、手を差し伸べました。カークランドは、「メアリーズハイツの天使」と呼ばれました。生命の危険を冒して、敵兵たちにキリストのあわれみを示しました。