パンに勝るもの
◆ エレミヤ書51-52
◆ ヘブル9
あなたがたがわたしを捜しているのは、しるしを見たからではなく、パンを食べて満腹したからです。―ヨハネ6:26
アイザック・ペニントンは17世紀のクエーカー教徒のリーダーでした。彼は、「主は私に『私によって生きよ』と語られた。つまり、主から受けるものではなく、主のいのちによって生きるように、と教えられたのだ」と語りました。ヨハネ6章には、イエスによって生きていきたいと願った人々が登場しますが、その意味はかなり違っていました。この人たちは、イエスにではなく、イエスに期待する事柄に対して熱くなっていました。イエスが食物を与え、ローマ帝国の圧制からも解放してくれると期待していたのです。
異なるゴール
◆ 箴言27-29
◆ Ⅱコリント10
しかし神は、知恵ある者をはずかしめるために、この世の愚かな者を選び、―Ⅰコリント1:27
プロゴルファーのバイロン・ネルソンは1945年、素晴らしい快挙を成し遂げました。30のトーナメントに出場し、18回の優勝、しかも11回は連続優勝という結果です。そのまま行けば、おそらく史上最強のゴルファーになっていたことでしょう。しかし、それはネルソンの人生の目標ではありませんでした。彼は、ゴルフで十分稼いだら牧場を買い、牧農をしたいと思っていました。それで若干34歳、プロゴルファーとして絶好調の時に引退し、牧場経営を始めました。彼の人生の目標は、皆とは違っていたのです。
日差しを追う人
◆ 詩篇119:1-88
◆Ⅰコリント7:20-40
心のおもむくままに、あらゆる楽しみをした。―伝道者の書2:10
暖かい太陽が降り注ぐ日、ダイアナとデイブは一緒に湖上をジェットスキーで走って楽しみます。けれどもその日は肌寒くて曇っていたので、デイブは誘ってもついてきてくれません。それで、ダイアナはひとりで出かけましたが、とても寒かったので、湖を行ったり来たりして、少しでも日差しのあるところに行こうとしました。しかし、太陽のあたる所にやっと行きついたと思うと、雲が動いて、すぐに日陰になってしまいます。彼女は、こんなことをしても愚かで無駄なだけだと気づいて、日なたを追うのをやめてしまいました。
欲しいものに気をつける
◆ ヨブ記34-35
◆ 使徒15:1-21
欲しがってはならない。―出エジプト記20:17
なぜ、神は「十戒」の順序を逆になさらなかったのだろうと、ときどき不思議に思います。というのは、人類最初の罪と十戒の十番目の戒めには密接な関係、つまり、自分のものでないものを欲しがることがあるからです。エバの罪は、単に果実を食べたことではありません。サタンにそそのかされて、神のように善悪を知る力が欲しいと思ったことでした(創3:5)。エバは自分の欲望によって、後に十戒としてモーセに与えられた戒律の1番目と10番目の両方を破ってしまったのです。