視点を変える
妻は早起きで、家族が起きてくるまでの静かな時間に、聖書を読んだり祈ったりします。あるとき、いつもの椅子に座って朝の日課を始めようとすると、正面のソファーは「誰かさん」が昨晩、テレビでフットボールの試合を見たときのままでした。そのひどい散らかりように苛立ち、さわやかな朝の気分が台無しになりそうでした。
いつまでも続く後悔
才能豊かなピアニストと話していたとき、何か楽器を演奏しますかと尋ねられました。「私が音を出せるのは、ラジオぐらいです」と答えると、彼女は笑って、楽器を弾きたいと思ったことはなかったのですかと尋ねました。私はきまり悪げに、「子どもの頃、ピアノを習っていたのですが、やめてしまいました」と答えました。ピアノをつづけなかったことは、今となっては悔やまれます。音楽が好きなので、ピアノが弾けたらどんなに良いかと思います。このような会話で改めて思わされるのは、人生の選択についてです。それぞれの人生は、多くの場合、自分の選択によって作られ、自らの選択の中には悔やまれるものもあります。