1年で聖書を!
◆ 詩篇31-32
◆ 使徒23:16-35
聖書のみことば 民数記8:23-26

 
その人はただ、……自分の同族の者が任務を果たすのを助けることはできるが、
―民数記8:26


世界最高峰のエベレスト山に初登頂したのはエドモンド・ヒラリーとテンジン・ノルゲイのふたりで、それは1953年のことでした。ヒラリーは33歳でこのような偉業をなし、富と名声、そして、偉大な人生を歩んだ充足感を得ました。ヒラリーはその後の55年間、何をしたのでしょう。成功に安んじて、楽隠居をしたでしょうか。いいえ、まったく違います。
 

ヒラリーには制覇すべき更なる山はありませんでしたが、それでも活動していました。彼は、別の素晴らしいゴールをいくつも作って達成しました。その中には、エベレスト山の近くに住むネパール人の生活を向上させようとする活動もあります。彼は2008年に亡くなるまで、この活動をつづけました。

神はレビ人に、50才で正規の奉仕から退くよう告げられました(民8:24-25)。しかし、それは、他者を助けるのを止めるという意味ではありません。神は「自分の同族の者が任務を果たすのを助ける」べきだと言われたのです(26節)。このみことばを定年退職に関する唯一無二の教えとすることはできませんが、信仰の意味合いのあることばだと思います。つまり、正規の仕事が終わった後も世の中に仕えつづけることを、神は良しとされていると捉えることができるのでは…と思うのです。

多くの人は退職後、意味のあることを見つけられず、暇を持て余します。しかし、レビ人やヒラリー卿のように、人生の焦点を再び合わせることができるはずです。退職しても他の人を助けるために、自分の時間をささげることができます。 (C.P.Hia)

他に人のために自分を使って努力するなら、人生は新しい意味を帯びてくる。