1年で聖書を!
◆ ダニエル書5-7
◆ Ⅱヨハネ
聖書のみことば Ⅱコリント1:3-7

 
慈愛の父、すべての慰めの神が……どのような苦しみのときにも、私たちを慰めてくださいます。―Ⅱコリント1:3-4


ニューヨーク市のある大学の医学部では、老人医療を専攻する学生に少し奇抜な実習をさせています。それは、老人ホームの入居者として10日間暮らすことです。そして、車椅子を操作したり、ベッドからリフトで持ち上げられたり、座ったままでシャワーに手を伸ばしたりすることがいかに大変かを体験します。ある学生は、ちょっとしたことが大違いなのだと学びました。例えば、入り口の名札を下の方につけると誰の部屋かを見つけやすいとか、テレビのリモコンを手の届く範囲内に置くとずいぶん助かる、などです。

この体験によって、もちろんご老人の気持ちが完全に分かるようになるわけではありませんが、それでも将来、お年寄りにより良く仕えることができるのではないでしょうか。
 

私たちは困難なとき、神から慰めを受けたり、教訓を得たりします。また、それを用いて他の人を助ける機会も、神から与えられます。パウロは次のように書きました。「私たちの主イエス・キリストの父なる神、慈愛の父、すべての慰めの神がほめたたえられますように。神は、どのような苦しみのときにも、私たちを慰めてくださいます。こうして、私たちも、自分自身が神から受ける慰めによって、どのような苦しみの中にいる人をも慰めることができるのです」(Ⅱコリ1:3-4)。

あなたは、試練の中で学んだ教訓を用いて他の誰かを助けていますか。忘れないでください。ひとつひとつのちょっとしたことが、大きな意味を持つこともあるのです。

(Anne Cetas)

神は、私たちを慰め人として用いるために、私たちを慰めてくださる。