自分の人生に大きな影響を与えたのは祖母だと語る友人がいます。彼は、彼女の無条件の愛を忘れないように、その写真をいつも机の脇に飾っていました。彼女は「『愛する』とはどういうことかを教えてくれた」のだそうです。

このように人に愛された経験を、誰もが持っているわけではありませんが、キリストを通して神の深い愛を体験することは誰にでもできます。ヨハネの手紙第一4章（新改訳聖書）には、「愛」という単語が30回登場します。そして、キリストを介した神の愛が、私たちが神を愛し、他の人を愛する源だと語っています。「私たちが神を愛したのではなく、神が私たちを愛し、私たちの罪のために、なだめの供え物としての御子を遣わされました。ここに愛があるのです」（10節）。「私たちは、私たちに対する神の愛を知り、また信じています」（16節）。「私たちは愛しています。神がまず私たちを愛してくださったからです」（19節）と語っているのです。
　
神の愛は、水道の蛇口からぽたぽた落ちる水のようではありません。また、自分でくみ上げなければならない井戸の水でもありません。それは、勢いよく流れる川の水のように、神の心から私たちの心に流れ込みます。どんな家系に生まれても、どんな経験をしたとしても、人に愛されたことがあっても無くても、私たちは愛を知ることができます。神の愛の配慮は尽きることなくやって来るので、私たちは、それを他の人に渡していけるのです。

救い主キリストの内で、私たちは深く愛されています。

（David McCasland）

神の愛より力強いものは無い。