英国オックスフォードのマグダレン・カレッジの教会に、亡くなったC.S.ルイスの同僚や友人たちが集まったのは、葬儀の1週間後でした。彼らは、学者の心にも子どもたちの心にも信仰と想像力の火をともし、その炎に風を送りつづけてきたルイスの功績を称えました。

この記念会で、ルイスの親しい友人、オースティン・ファラーは、ルイスが世界中の読者から送られてくる手紙すべてに自筆の返事を書いていたことを明らかにしました。ファラーは「ルイスの人に接する態度は、尊敬に値するものでした。どんな人に対しても変わりません…彼は敬意を持って人の話を聞いていました」と語りました。

このようにしてルイスは、神の模範に倣いました。神は私たちが祈りの中で何をどう言うか、集中してしっかり聞いてくださいます。詩篇66篇の作者は、苦しい状況を神に訴えました(10-14節)。その後、彼は主の助けを得て、「確かに、神は聞き入れ、私の祈りの声を心に留められた」と主をほめたたえます(19節)。

私たちが祈るとき、神はその言葉を聞き、心の内を知っていてくださいます。私たちも詩篇の作者といっしょに、「ほむべきかな。神。神は、私の祈りを退けず、御恵みを私から取り去られなかった」と賛美しましょう(20節)。祈りは、主とより深い関係に導かれる道です。どん底にいるときも、どんなときでも、神は私たちの言葉に耳を傾けてくださいます。