子どもの発達行動を研究する小児科医バーバラ・ハワード博士は、ニューヨークタイムズ電子版の記事で、えこひいきは兄弟喧嘩の最も大きな原因だと語ります。

例えば旧約聖書に登場するヨセフです。彼の兄たちは父のえこひいきに憤慨して(創37:3-4)、ヨセフをエジプトに向かう行商人に売り、野獣に殺されたかのように見せかけました(37:12-36)。しかし、ヨセフは人生の旅路で常に神に誠実でした。状況が悪化しても、神に頼りつづけました。主人の妻に濡れ衣を着せられ、不当に投獄されても、神を信頼しつづけました。

時が過ぎて、ヨセフの兄たちは飢饉のため食料を買いにエジプトに来ました。そして、自分たちが嫌った弟が、その国の支配者であると知って恐れました。しかしヨセフは「今、私をここに売ったことで心を痛めたり、怒ったりしてはなりません。神は、いのちを救うために、あなたがたより先に、私を遣わしてくださったのです。…私をここに遣わしたのは、あなたがたではなく、実に、神なのです」(45:5、8)と言いました。

もし自分がヨセフなら、仕返しをするでしょうか、それとも、神を信頼しているという理由で優しくできるでしょうか。このみことばを読むと、そう考えさせられます。