マグニチュード9.0の巨大地震が2011年3月、東北地方を襲い、2016年3月時点で、震災による死者・行方不明者は震災関連死を除いて18,455人、建物の全壊・半壊は合わせて400,326戸が確認されています。この悲劇の中、クリスチャンの女性が、個人の尊厳と持続的な収入、地域社会の再生と維持を目的とした「のぞみプロジェクト」をスタートさせました。参加者たちは女性で、壊れた家や瓦礫の中から見つけた陶器の破片をアクセサリーに加工して販売し、生計を立てると同時に、信仰のあかしをしています。

新約聖書の時代、大切なものをらしからぬ様で素朴な土の器に隠しておくことがよくありました。使徒パウロは、福音という宝はクリスチャンの弱さの中に隠されていると語ります(Ⅱコリ4:7)。また、私たちの弱く壊れた人生によって、神の力が現れることがあると述べています。

私たちの不完全な部分に神が触れられると再生の希望が現れます。神の修復作業が心に傷跡を残すことは確かにありますが、そこから学んだことは私たちの生き方にあかしされます。そして、イエスの品性が私たちを通して現れます。