リオ五輪でふたりの選手が世界中を感動させました。陸上女子5千メートルでニュージーランドのニッキー・ハンブリン選手とアメリカのアビー・ダゴスティーノ選手は、およそ3200メートル地点で接触し転倒しました。アビーは先に立ち上がりましたが走り去らずにニッキーを起こしました。しかし転倒で右足を痛めたので、走り出すとよろめきました。すると今度はニッキーが立ち止まり、アビーを励ましました。そして、よろめきながらゴールした彼女をしっかりと抱き止めたのです。何と麗しい姿でしょう。

ふたりの姿を見て聖書の一節を思い出しました。「ふたりはひとりよりもまさっている…どちらかが倒れるとき、ひとりがその仲間を起こす。倒れても起こす者のいないひとりぼっちの人はかわいそうだ」(伝4:9-10)。

信仰のレースの走者は、競争相手ではなくチームメイトですから互いが必要です。支えたり、助けてもらわなければならない時もあれば、反対に、祈ったり、そばにいて支えてあげるべき時もあります。

信仰のレースをひとりで走る必要はありません。誰かにとってのニッキーやアビーになりなさいと、神が今、示しておられませんか。神に応答しましょう。そして、ともにレースを完走しましょう。